クズは若い頃からクズだ。
もちろん例外もあると思う。でも若い頃からクズだったクズは間違いなくいる。例えば私の牧師がそうだ。若い頃の「ヤンチャ」を礼拝説教で嬉々として語っていた。誇張や脚色もあっただろうけど、その一部が事実でも十分クズだ。例えばスピード違反で止められた立場にもかかわらず警察に暴言を吐いてやったとか、車で煽られたから逆に煽り返して追い詰めてやったとか、他にも沢山あるけれど、「こんな危険な人間とお近づきになっちゃいけない」という感想しか（今は）出てこない。
少なくとも彼の場合、「牧師として長年様々な苦労をした結果、カルト牧師になってしまった」のではない。それでは幾らか被害者的なニュアンスが出てしまう。そうでなく彼は若い頃からクズで、311を通してチャンスが巡ってきた結果カルト牧師として開花（？）したのだ。「なるべくしてなった」に過ぎない。
「老害」は加齢とともに急に現れるものではない。若い頃から持っていた加害性が、権力を得て実効性を公に発揮しただけだ。ずっと有害な人間だったのだ。年老いたクズを見たら私は「若い頃からクズだったんだろう」と思って距離を置くようにしている。避けられない場合は、こっちもとことん「嫌な奴」になって戦う。
私は自分が女性的な面を持ち合わせた人間だと思っていたけれど、最近「男性性が強い」と言われて、驚いたと同時にちょっと合点も行った。嫌いな男に対する攻撃性（昔からあった）は、確かに男性性の為せるわざかもしれないから。