西武線沿線で働き始めて6年になる。教会時代は東京東部が活動範囲だったけど、すっかり東京西部(西部と言っていいのか分からないけど自分にとっては「西部」だ)の人間になった。石神井公園とかひばりヶ丘とか清瀬とか、勝手にキラキライメージを持ってた街が身近になって、べつにどこもキラキラしてないじゃん! とか思いつつ、割と気に入っている自分がいる。
よく晴れた日、砂浜に立って波打ち際を眺めると、打ち寄せる波がキラキラして見える。とっても綺麗で幻想的だ。でも近づくと全然キラキラしてない。むしろ足に泥が付いて汚い。色々なものが泥臭く動いているのが、離れるとキラキラして見えるのだ。
東京西部のキラキライメージもそれに似ている。実際に行ってみるとリアルな生活が広がっていて、嬉しいことばかりではない。
でもなんか西武線沿線が好きだ。カルト化教会から物理的に距離があるのも関係しているかもしれない。環境を変えるのは大切だ。見えるものが変わると、思考も変わる。
面白いのは、Xで仲良くなった人たちに西武線沿線の人が多いことだ。偶然だと思うけど、え、こんな近くにいたんだね! と驚いたりしている。「神様の導き」ってあるのかもしれないね、と半分冗談ながら思ったりする。