9月にひき逃げに遭った。
ひき逃げと言っても轢かれて車の下敷きになったわけではない。交差点を渡っていたら車が突っ込んできて、正面衝突したのだ。私は歩行者。相手は軽バン。平たい前面のおかげで、全身で均等に衝撃を受け止められた。高校時代のラグビーの授業中に、柔道部の巨漢とぶつかった時の衝撃に似ていた。ちなみにその巨漢の顔も名前も思い出せない。彼の分厚い胸板だけは覚えている。
よろけてビックリしている私の目の前を、軽バンが悠々と走り去る。え、逃げるの? この状況で逃げるの? 咄嗟にナンバーを覚えた。ABCD(伏せ字)。そこからが大変だった。スマホで110番に掛けたら、「110」のせいで「ABCD」が混乱しかかった。あれ、ACBD? ABDC? いやABCDだ。オペレーターが「事件ですか、事故ですか?」とか言ってる。「ええと、事故です(でも逃げられたから事件なのか? え、それでも事故?)」と色々考えながら答える。?あれ、ABDCだっけ? いやいやABCDだ。頼む、早くナンバー言わせて!
なにこれ、事故に遭ったのにいきなり脳トレ? 頭の中がやたら忙しかった。一通り状況を説明した後でやっとナンバーを伝えた。でも若干自信がない。本当にABCDだったのか? 110番のオペレーターは真っ先に「暗記していることがあれば言って下さい!」とか言ってくれた方がいいと思う。
今回のことで学んだ。スマホはすぐ取り出せるようにしておくべき。そしてすぐビデオ撮影できるように練習しておくべき。
ちなみにこの事故はまだ処理中だ。後日経過を書くかもしれない。