書くこと

fuminaru
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 今日、銀座で「第2回聖書エッセイコンテスト」の授賞式があった。私は仕事で欠席したけれど、準大賞を頂いたとのこと。前回が佳作だったので、ちょっと前進だ。素直に嬉しい。

 10年くらいずっと文章を書いてきた。始めた当時に比べて文章のスタイルや、書く態度(?)が変わったように思う。昔はまどろっこしい面倒臭い文章を書いていた(それでも読んで下さった皆さんには感謝しかない)。今はもうちょっと無駄を省いた、若干冷淡な文章になっている気がする。肩の力が抜けたというか。

 本気の感情をぶつけた全力投球の文章も良いけれど、たぶん長くは続けられないと思う。どれだけ情熱があっても、いつか疲れてしまうから。それより今、気楽に書けること、湧き出るままに書けそうなこと、表現するのが大変じゃないこと、それらを一行一行積み上げていけばいいのではないかな、と思っている。いや、積み上げなくたって全然かまわない。一行でも一言でも大切な表現だ。

 書くのが好きだ。たぶん書くこと自体が好きだと思う。今は伝えたいことがあるけれど、伝えたいことがなくなっても何かしら書いている気がする。良いものが書けるかどうか分からない。でもできたら、死ぬちょっと前まで書いていたい。辞世の言葉は「そろそろ逝きます」あたりだろうか。いやそれだとつまらないから、死ぬまでにゆっくり考えておきたい。

@fuminaru
Listen before I go.