年末年始で実家に戻ったが全く正月らしくない。入院している身内を見舞って、退院後のあれこれについて親戚らと話し合っている。「歳には勝てない」と言うけれど、元気だった身内の衰えた姿は見るに忍びない。
叔母夫婦は高齢ながら活発で行動的だ。話も現実的でポイントを押さえている。面会の手続きやら何やらをテキパキ進める姿を眺めながら、ああ、自分の性格は両親よりこの叔母夫婦に近いんだろうな、と思った。正反対の両親とウマが合わない理由が、今さらながら分かった気がした。
ところで私ももう若いとは言えない。後半の人生をどう過ごすか、具体的に考えないといけない。引退後の生活とか、終活とかも意識する必要があるだろう。10代の頃は人生が果てしなく長く思えた。けれど過ぎてみるとあっという間だ。光陰矢の如し。
とはいえまだまだ人生を楽しみたい。いわゆる「人生のピーク」がもう過ぎてしまった、なんて考えられない(考えたくない)。もし「人生のピーク」が○歳の時のあの出来事でした、なんて言われたら、今の人生をどう過ごしたらいいだろう。これから「人生のピーク」が来る、これから人生がもっとマシなものになっていく、とちょっとでも考えられるからこそ、今を生きられる気がする。