ショッピングモールを歩いていたら「ガストは高いからなぁ……」というぼやきが聞こえてきた。チラ見すると、2人のお子さんと、父親らしき男性が1人。確かにリーズナブルなファミレスも、人数が増えれば出費は馬鹿にならない。ある程度収入があっても、育児にはいくらでもお金がかかる。給料日が近づくにつれて苦しくなるその感覚、痛いほど分かる。
自分も2人の子どもを育てたけれど、果てしなくお金がかかった。子ども用品のほとんど全てに、松竹梅的なランクがあるのをご存知だろうか。小さなバック1つにもランクがある。親としては一番良いものを買ってあげたい。けれど他にもあれこれ必要な物があって、それらの出費を考えると、中くらいのランクを選ばざるを得ない。
そうやって買い物したあと、お腹が空いて家まで持たないから、（やはり高級店でない）ガストで食べようか、となった時には「高いからなぁ……」と呟きたくもなるだろう（それを聞かされる子どもたちの気持ちを考えると、やはり口に出して言うべきでないとも思うけれど）。
少子化がどんどん進んでいると聞く。これじゃ仕方ないと思う。お金がないのにお金がかかる。ベビーカーで出かければマナーだ何だと叩かれる。育児の悩みを呟けば「嫌なら生むな」と言われる。ハードルが高すぎるじゃんね。
