SNSは有益な面もあるけれど暴力性も強い。昨今のX(旧ツイッター)がそれをはっきり可視化したと思う。ヘイトや差別や、それらを煽る言説を見ない日はほとんどない。
昨年まで私のスマホのアプリ使用率はXが8割を占めていた。ところがこの数ヶ月は大きく下がっている。以前ほど開かなくなったし、以前ほど書き込まなくなった。精神衛生に良くないと判断したからだ。
1人の漫画家が自死を選んだ。理由は分からない。でもSNSが大なり小なり関係したのは間違いないと思う。私もキリスト教関係の発信を巡って酷い言葉を投げつけられ、心底嫌になったことがある。
言葉には力がある。誰かを癒しもするけれど、誰かを徹底的に傷つけ、殺しもする。それを肝に銘じる人ばかりなら、SNSは(あるいは世界は)もっと平和になっているだろう。でも現実は残念ながら違う。
だからといってSNSを完全にやめるのも得策でないように思う(もちろんダメージが強すぎる人はやめた方がいいと思う)。ある程度距離を置き、依存しないで、有益な情報を得るツールとして、あるいは特定の人たちとの交流の場として、上手く使っていった方が良いのではないだろうか。最近そんなふうに考えている。