ある時期、有名人が「ペドフィリアはガス室送りにして全員殺そう」という過激な発言をしたことが話題になりました。
それ自体はどうでもいい寄りというか、「批判する人も必要だろうけど、私が参加するほどの興味はない」という程度の感覚です。
しかし、この発言を深く考えてみると、もし本当に世界をより良くするための提案として言っているのであれば、その実装方法について疑問が湧きます。具体的には、「ある思想の持ち主を殺す」という行為をどのようにして世界に実現させるつもりで口にしているのかな、とちょっと思います。
民間レベルでこのような行動を取ることは考えにくいため、国家がこのような「殺害指定思想の判定と殺害」を行うことになるでしょう。しかし、国がこのような役割を担うことになった場合、その有名人自身も流石に肯定はしなさそうに思います。(この手の社会問題について語る人って、同時に国に対する不信感を持っているイメージがあります)
彼らは殺すべき思想の指定や判定について、「常識で分かるでしょ」と考えているかもしれませんが、歴史を振り返ると、(未来の視点から見て)そんなこと全くないよなぁ、と思っています。そこについてコンセンサスが取れるかも気になります。
別に件の有名人を責めようとか、論破したいとか、そういう意図はあんまりないですが(私がやらなくても他の人がやってくれている。今のところ、政治に反映されそうなほどの勢力があるように見えないので影響がない)、いい感じの実装方法を考えているのであれば面白そうだから聞きたいな、みたいな話。