車を運転するとき、ぼくはナビを使わない。ぼくは目的地まで最短距離で移動することが必ずしも最善とは考えていない。もちろん最短で移動する必要があるときはそうするけれど、そうでなければ道に迷うのは素敵な出来事で自分を豊かにしてくれる機会だと感じている。だからナビによってわざわざそれを排除する必要もない。迷わなければ知ることのなかったもの、見ることのなかった景色がある。そういうものが新たな好奇心につながったりもする。
手段が何であれ、ぼくは移動することが好きみたいだ。鉄道ならば乗り鉄のように、移動する行為そのものに価値を感じている。乗り鉄と異なる点があるとすれば移動手段に対するこだわりはそれほどないということだ。大げさかもしれないが、移動することを旅と呼ぶのなら、旅は人生であり生きることそのものだ。
物理的な移動に限らず、ぼくは移動を伴って生きていきたい。昨日と違う景色を見たい。noteを止めてここに移ってきたのにもそんな感情が潜んでいるのかもしれない。