朝の電車。揺れる箱の中で皆好き勝手な空を眺めている。それぞれの人生がほんの一時交差している意味を意識しているひとなどいない。誰もが誰かから与えられた自分自身を生きている。それでも一定の秩序が保たれているのは、電車には電車の文法があって明文化されないルールの上を走っているからに他ならない。
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日記のようなそうでないような散文を書きます。筆名は小川未明の作品から。これまで書いた韻文は slib.net/a/26091
朝の電車。揺れる箱の中で皆好き勝手な空を眺めている。それぞれの人生がほんの一時交差している意味を意識しているひとなどいない。誰もが誰かから与えられた自分自身を生きている。それでも一定の秩序が保たれているのは、電車には電車の文法があって明文化されないルールの上を走っているからに他ならない。