六月二十六日

ふるいはさみ
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公開:2024/6/26

夢の中でハムスターを飼っていた。よく懐いてかわいいけれど、時間の経過とともにどんどん大きくなってしまいには電車となって線路の上を走っていた。元ハムスターのその電車は特急だったようで、懐いていたはずのぼくのことも踏み越えてただ走っていた。疲れを知らないからどこまでも停車しない。東京・名古屋間を2分30秒で走り抜けるからリニア新幹線も不要になってしまった。ただ、どうやったら駅に停まってくれるのだろう。その件に関してぼくの提案が採用され、駅の端に巨大な走り車が設置されることになった。

眠りから覚めたとき、ネコが笑ってこちらを見ていた。

@furuihasami
日記のようなそうでないような散文を書きます。筆名は小川未明の作品から。これまで書いた韻文は slib.net/a/26091