空が低くなる。青空、だけど圧迫感。透きとおるような青ではない。八月は抑圧された宇宙の中で開放感を演じる武道会。まとわりつく風を浴びる量に比例してぼくの感情はフラットになる。人間は感情の生物だと気づいたとき、世界の規範は許せるものと許せないものに二分される。許せないものは大抵自分のなかに根を張っていて根の先端が神経に触れることがある。痛みはそのようにして生じる。

日記のようなそうでないような散文を書きます。筆名は小川未明の作品から。これまで書いた韻文は slib.net/a/26091
空が低くなる。青空、だけど圧迫感。透きとおるような青ではない。八月は抑圧された宇宙の中で開放感を演じる武道会。まとわりつく風を浴びる量に比例してぼくの感情はフラットになる。人間は感情の生物だと気づいたとき、世界の規範は許せるものと許せないものに二分される。許せないものは大抵自分のなかに根を張っていて根の先端が神経に触れることがある。痛みはそのようにして生じる。