ハワイの海を観ている。ライブカメラは自分が望む景色を映しているとは限らない。その場合、自分の意思でそれを観ないことができる。
現実世界は常に受け身のように感じる。見たくないものを見てしまうことだってある。でも思いがけない出会いは常に意図を持って見るときに現れる。あの時もそうだったしこれからもきっとそうだろう。
陽気な青い海が映すのは、いつか実らなかった恋の記憶だったり風車がならぶ道を無心で走り抜けた朝だったり。そしてこれからぼくが観るものはすべて歓喜で彩られるはずだ。ぼくはそのような意図を持って海を観る。たとえライブカメラであったとしても。