陽が沈んだ直後の西の空を見ていた。少しずつ色が飲み込まれてゆく光景に自身の感情がシンクロしてゆく。それは浄化のようでも諦めのようでもあって、なにもかも忘れていくことの是非を評価できないでいる。あしたはあしたの器があるけれど、そこに注ぐことばをぼくは生み出せるのだろうか。もう紡ぐことができないという不安が、夜を支配しだした。
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日記のようなそうでないような散文を書きます。筆名は小川未明の作品から。これまで書いた韻文は slib.net/a/26091
陽が沈んだ直後の西の空を見ていた。少しずつ色が飲み込まれてゆく光景に自身の感情がシンクロしてゆく。それは浄化のようでも諦めのようでもあって、なにもかも忘れていくことの是非を評価できないでいる。あしたはあしたの器があるけれど、そこに注ぐことばをぼくは生み出せるのだろうか。もう紡ぐことができないという不安が、夜を支配しだした。