昨日、ネット上に流れてきた宝塚歌劇団演出家 指田珠子氏の新たなハラスメント問題。
最近、小劇場などで次々に作品が上演され大劇場公演でも今後の活躍が期待されている矢先のことだ。情報元は文春だし、私は元記事を読んでおらず、これが過去に起きたことなのか、現在進行中の話なのかもわからないので、あくまで限定的で断片的なまとまりのない感想だけれど、ちょっと吐き出しておきたくて此処に記しておく。
こうして記事になっている以上、100%嘘ではないだろし裏取りもしてあるのだろう。それでもまだ釈然としないのは、なぜ今だにと考えるからだ。女性演出家では昨年、上田久美子氏がパワハラで問題になったばかりではないか。作品のクオリティへの拘泥が過ぎて、演じる生徒に対し人格を否定されたと受け取られても致し方ない対応、指導をしたこと、また複数の助手にも同様に接して病みつかせてしまった。宝塚歌劇団では脚本家が演出をする。演出方法に大きな問題があれば、いくら佳い作品を書くとしても公演には携われない。そんな成り行きを見聞きしていたはずの指田氏が、なぜ同じ轍を踏むのだろうか。発表したほぼすべての作品に高い評価を得て在団中に大きな賞をとった上田氏とは違い、指田氏はまだまだこれからのひとなはず、まして、立て続けに演出家に批判の矛先が向けられている今、他山の石とせず自分事として反省し、考えを改める機会にならないことが不思議だ。
小さい頃から宝塚を見てきた。OG、現役生から直接耳にすることもあり、美しい世界が夢だけでできているわけではないことは知っている。しかし、ここまで暴力的であることを心底残念に思う。