先日、おやつの定番森永のマリービスケットを食べていて、ふと、海外でも「マリー」「マリア」など名称に多少の違いはあるものの形状もそっくりなビスケットがあるのは何で?と思った。いや、海外のスーパー大好きな自分としては都度不思議に思っていたのだが、わざわざ調べるほどでもなかったわけだ。
で、あらためて調べてみたところ、これが意外な事実が判明しましたのよ。それは1874年のこと、ロシアのマリア・アレクサンドロブナ大公女と英国のエディンバラ公の結婚を祝してロンドンのベーカリーが作ったものとのこと。それがポルトガルやスペインなどでも人気で、その後さまざまな国で同様の形状のビスケットをマリー、マリアの名で売り出したらしい。詳細(英語版)はこちらね⇓ Marie biscuit - Wikipedia
日本では婚礼から50年後の1923年に森永製菓が発売しており、また「マリー・アントワネットのマリーから命名されているらしい」とあやふやでもあり独自の命名由来を打ち出しているようだけれどね。ロシアの姫と英国の王子の結婚という、日本にはまったく関係のないお祝い事がいつの間にか由来を知られることなく子どものお菓子として定着している面白さに感じ入ってしまった。因みにチョイスビスケットにも似たものを何度か見たことがあるのだが、それはちょっと調べていないのでわからない。いつか暇があったらちょっと探してみてもいいかもしれない。