古本屋で買った詩集から、日本年金機構の葉書が出てきた。一瞬私のかと思ったけど、宛名にはサクライと書かれてあった。サクライさんが葉書を栞がわりに使って、そのまま売りに出して、はるばるここまで来たんだろう。挟むものがなくて、そこらへんにあった葉書を応急処置的に挟むサクライさんのことを、少しだけ考えた。サクライさん、お元気ですか。あなたからの詩集を、私はまた古本屋に売るつもりです。あなたの葉書はきちんと処分しておきましたので、安心してください。fuzuki6