もう好きじゃない詩のこと

fuzuki6
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詩集をいくつか捨てようと思うのだけど、お気に入りの詩に貼ったふせんが多く、剥がす作業だけで随分と時間がかかった。

もう好きではない詩

まだ好きな詩

まだ好きな詩

もう好きではない詩

もう好きではない詩

まだ好きな詩

何かを新たに好きになるとき、それと心は呼応している。そのときの自分の好きなことや好きな人、大切にしているものたちと響き合って、ものすごい力で呼び寄せあっている。好きなものを好きじゃなくなるのは少しさみしい。それは何かを失ったってことだから。前までは呼応していた心の中の何か。

捨てる本が部屋の真ん中に積み上がっていて、何やら不服申し立てをしているようにも見える。もう好きではなくなった詩が、誰かの手の中で好きな詩としてまた生まれるように、捨てるのではなく売ることにした。葉書などが挟まっていないか気をつけて。