人それぞれに世界観は違い、それぞれにメリットがある。
柔和な世界観の人は、人情や人の善性性を強く信じることができるし、荒涼な世界観の人は、独りでも強く生きていくことができる。
私の周りには、荒涼とした世界観を抱えながら「それでも」と強く輝く人が多い。
そんな砂漠の花のような人たちのことが私は大好きなんだけど、その見方ばかりだと思って、温かい見方を軽く見てしまうことがある。
もっと温度や人情が通う場面や人に対しても、そういう見方や前提を出してしまうと、相手をいたく傷つける。
傷つけるばかりか、傷ついた相手を見下ろすところまでやりかねないのが本当にまずい。
砂漠の花と温室の花どちらがいいということも、あるいは砂漠と温室どちらがいいということもないように、物の見方も軽んじて良いものはないはずなので。
もっと言えば、世界は荒涼だけでも柔和だけでもないので。
だから温かい人を理解できなくても、傷つけないような立ち居振る舞いを覚えたい。