前を向く、前に進む、ということはずっとやってきた。もちろんいつもではないにしても、それでもほとんど前を向いてきたし、それなりに前に進んできたつもりだった。でもこの「前」は何に対して「前」なんだろう。今の自分が向いている向きは一つのあり得る前であって、それと行くべき場所への正しい前とは別で。無我夢中で積み上げたものが指す、その向きが本当に正しい前かどうか。わからなくなって、わからないまま進み続けて、数年経った。まだわからないまま、終わる見込みもない。これは、いつ明けるんだ。くらめ随筆がかりん@すこぶるポエティック歌、編み物、カレー、コーヒー、文房具、神社仏閣、美術館、旅。