聞いてる音楽を人に言うのって、ちょっと恥ずかしい

gandalfr
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はじめ

Spotify の年末まとめが発表されました。なんだかんだこれを毎年楽しみに生きています。普段ずっと音楽を聞いているので、ある時期にハマっていた曲を聞くと、その当時の出来事を自然と思い起こすことができ、よいです。

通学中や実験の授業中にずっとイヤホンをしていた結果、僕の Spotify の再生時間は 51,798 分 (142 分/日) になっていました。

これだけ聞いて 500 円/月なの、本当にありがとうございますという感じです。

ところで標記の件についてなのですが、自分の好きな音楽を人に教えるのって、ちょっと恥ずかしいという感覚になりませんか。僕はなります。

好きな音楽というのは、少なからずその人の内なる性格や趣向を反映すると思っています。すなわち、わりと深めの自己開示に近いなあと。そう思うと、なんだか恥ずかしいので、友達にもあんまりプレイリストを見せられません。

しかして、ここはしずかなインターネット。きっとだれも見ていません。

このページでは、自己開示の練習も兼ねて、僕が今年聞いた音楽の中でも特に良かった曲を挙げていこうかなと思います。

このページを見た奇特な誰かに布教が成功したら嬉しいな、くらいの気持ちです。

#1 451 - ヨルシカ

ヨルシカの曲なんですが、珍しく n-buna がボーカルを担当しています。

n-buna が歌うの、夜明けと蛍以来じゃないかな。もっと積極的に歌ってほしいです。

ときどき掠れさせたりがなったり、歌い方に色気があって良いなあと思います。か細さのある渋い男性ボーカルが好きだなあと最近自覚しました。

ヨルシカの良いところの一つは、無理のない音程で純朴に歌うところだと思います。

最近流行りの男性ボーカルバンドは高音レースばかりしている気がしてならないです。もうちょっと音域を絞ったうえで何かを表現してほしいよー、とぼんやり願っています。

#2 まんまる - Toccoyaki

かわいい声の女の子が歌っている音楽が好きです。ちょっと鬱っぽい雰囲気が混じっているとなお良いです。ギャップ萌えといいますか。

これはそういう系統です。何もない世界で生まれて、変化を追い求めるけど、やっぱり何も起こらない、というストーリー。

僕は音楽に対して励ましとか救いを求めていないので、こういう虚無的な世界観が好物です。「なにもない」をテーマにした音楽、もうちょっと増えてほしいなあ。

作曲者の Toccoyaki はピコピコした音楽を作ってる人です。頭に残る繰り返しのリズムが特徴的。

シンガーは somunia というバーチャルシンガー系の人です。ちょっとハスキーな声が個性的でかわいいです。最近のお気に入り。

#3 in between - 春野

ボカロ。切ない恋愛ソングです。

この人の初音ミクはひとりごちて歌うような飾り気のない声をしていて、たいへんかわいいです。

伴奏は柔らかいシンセを中心にまとまっていて耳なじみが良いです。シンプルさ・静謐さを保ちつつも、最後にはサビをしっかり盛り上げてくれます。

歌詞は平易な日本語ながら比喩的で、聞き手に想像の余地を残します。

「これからの僕たちは どんな風を待つ綿になる」

とか、好きな歌詞だなあと思います。

この曲はアルバム「filia」のオープニングトラックになっていて、アルバム全体を通してこういう雰囲気になっています。これが好きな人はほかの曲も好きなんじゃないかな。

#4 the world ends (with) you. - lilbesh ramko

グリッチ系。歌詞はちょっと暗いですが、直情的です。

曲中で同じフレーズを何度も繰り返すんですが、展開が進むにつれて違った聞こえ方をするのが良いなと思っています。最初は弱音を吐くように歌いますが、最後のサビ (2:27~) であふれ出して叫ぶような歌い方になります。盛り上がりが気持ち良いです。

音の作りこみも細かくて、聞いてて飽きません。電子音に抵抗のない人ならぜひおすすめしたいです。

ちなみに、途中で挟まる声ネタ (1:44) はたぶんアニメ「ゆるゆり」からの引用です。ほかの曲にもたまに声ネタが挟まるので、ゆるゆりファンは「オッ」となるやもしれないです。

おわり

恥ずかしいのは恥ずかしいですが、おすすめ欲は満たされました。

音楽について語る機会なんてそうないので、案外楽しいですね。たまに書き散らかしていこうかなと思います。

しずかなインターネットを、埋めこんだ動画で騒がしくしていく所存です。