久しぶりの更新なのに聲の形の話しかしねえ

ganntai
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二か月近く書いてなかったぽい。今日は緩い文章を目指すぞ。赤裸々な人生の露呈が面白いと言っといてなんだけど、書けねえことがたくさんできてしまった。

でもひとついえるのは、バイトを飛んだことにより短めの夏休みができました。バイトを飛ぶって初めての経験だったんですけど、想像以上の快感でしたね。まじで。気持ち良すぎてブックオフで聲の形を買って公園のベンチで一気読みしてしまった。聲の形のちゃんとした感想を最後に書きたい。

やめた理由としては、「なんか今日だな」と思ってしまったんですよ。それを細分化すると人間関係やら望まぬ昇進(しかし給与は変わらない)やら、いろいろ理由はあるんだけど、バイトの2時間前くらいに「飛ぶなら今日だ! 今日飛ばずしていつ飛ぶ!」と思ってしまったんですよ。しゃーない。お金ないけど。しゃーない。気持ち良すぎた。

恋愛、マジでしょーもね!やーめた!

音楽と友人だけでいい、という気持ちが本当に強くなってきた。俺は安定したい。バイトの話にもつながるんですけど、明らかに好意を向けられることが増えた。今じゃない。遊んでおくべき、とアドバイスしてくれた人の意見も正しいと思うけど、なんか、もう全部めんどくせーー!!!!死ね!!!!!!!!!!

すっかり夏ですね。夏の夜が一番好きです。夏の夜の空気感がとても好きなのでなんとなく外に出てみては、その足でジョギングをします。えらいのでね。俺は痩せをやるぞ。ウォー。ツイート(俺は一生ポストと呼ばない)をしましたが、「ぼくらの」の映画がYouTubeで期間限定公開されていたので見ました。なんかあれを見て、夏が始まった実感が湧いた気がする。今年も海に行くし、手持ち花火もやるぞー。

こっから聲の形の話をさせてくれ。めちゃくちゃネタバレします。

読む前のイメージとしては、もっとガッツリ障がいについて触れていく道徳的漫画なのかと思ってたけど、それよりも年相応の学生たちが信念をもってぶつかり合い、恋愛したり影響しあう人間賛歌的な作品だと感じた。俺はこれを恋愛漫画と位置付けてもいいと思ってる。友達には賛同されなかったけど。だって西宮かわいすぎるもんな。もっと言うと妹が可愛すぎる。

妹こと、西宮結弦について話してええか! 西宮家の母は誰に対しても厳しい人だった。その矛先は自分自身に対しても向いていたんだけど、特に障がいを持つ当人(西宮硝子(ヒロイン))に対してその態度は顕著だった。聴覚障害のせいでいじめられないよう強くあるべき、と髪を短くするよう強制するのも愛だね。でもそれを受けて妹の結弦が、姉よりも長い髪をバッサリと切り、姉を守れるように生きていく覚悟を決めているのがすごい。かっこよすぎる。実際主人公(石田)との初対面時、「オレ硝子の彼氏。」的な態度をとって疑われない納得感というか、信ぴょう性があるのもいい。

あと結弦には写真という趣味があるんだけど、実際どういう写真を撮っているかって、動物の死骸が主なんすよ。街中でみかけた動物の死骸の写真を撮っては家族の目に映るよう部屋に飾る。それを否定されても「センスないな」と言ってかわすやり取りに、最初はギャグ的な要素なのかなと思っていたけど、これがまさかのめちゃくちゃ深い理由があり、俺はブックオフで涙を流した。それは小学生のころ「死にたい」と零した姉に対して、どう死から遠ざけるかを考えた結果たどり着いた手段だったんですよ。死骸の写真を見せつけて死のグロさを植え付けてやろうというやさしさ。けれど高校生になった姉がまだ、自殺に追い込まれていることを知ったとき、無駄だったといいながら部屋に飾られた写真類を母親と共にはがしていくシーンは本当に効きましたね。

俺は西宮母、川井、石田含め、この作品に悪人が登場してないような気がしている。客観的に見たら嫌な言動はあるんですけど、どういう信念で、過去で、トラウマで、思惑でそういう言動を取ったか手に取るようにわかる。そこの描写が繊細ですごいバランス感覚を保っていると思う。

あと全然関係ないけど、西宮が転校してくるシーン、田中愛子を思い出しました。おやすみプンプンの。

川井の話もするか。検索のサジェストには「気持ち悪い、ゴミ、クズ、川井を許すな」と散々の言われっぷり。確かにめちゃくちゃヘイトを集めるキャラではあるけど言いすぎだろ。ただ自分も参加していたいじめを石田ひとりに責任があるように、女の涙という証拠をもってクラスメイトに信じ込ませたり、好きな男目当てに石田に近づいたり。好きな男に着いていくように進路を決定したりしただけだろ。

……正当な評価に思えてきたな。

けどこのクソ八方美人脳みそスカスカ女a.k.a川井の「じゃないと死にたくなる」に俺は本心を見ている。まあもっと劣悪な環境で苦しんでいる奴が近くにゴロゴロいる作品ではあるんだけど、こいつもこいつなりに苦しんでるのかも、と考えさせる台詞だったので。

あとなんといっても石田母と西宮母がお酒を飲み邂逅するシーン、あれの重要性というか、細かなところなんだけどあの描写にかなり救われた人間は数多くいると信じているし、エピローグに必要な一幕だったと思う。

ここで皆さんに質問です。

女手一つで育てた自分の子供が小学校で女の子をいじめて、破損した補聴器代、総額100数万を弁償する必要になったとき、息子になんと叱りますか?

……ふむ。まあ、そうですよね。いろいろ叱る言葉はあると思います。

石田家のお母さまは、これです。

ほんとなさけないよ……

一番効く。

子供ながらに母親を泣かせて、悲しませてしまったと嫌でも気づくこのセリフすごすぎる。

前述したとおり、石田母は西宮母に頭を下げる立場から関係がスタートします。これから石田本人が西宮家の人間全員に寄り添い、結果としてほんの少しずつ受け入れられるようになっていきます。最初は平手打ちされまくったし、「親子そろって下品な顔ね」とか言われるような始末だったんですが、いろいろあり、最終巻!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そこには「夫をなくした」という共通点で盛り上がり、酒を酌み交わす母と母の姿が!!!!!!!!!!!!!!!!

これって、百合じゃないですか?

聲の形の関係性で好きなのって、石田西宮はもちろん、母同士の関係もかなりいいと思うんですよね。西宮母がだんだんと石田家を許していき、そこで逆に西宮母に頭を下げるような事件が発生し、最終的にめちゃくちゃ仲良くなる……。

ここまで読んだレズキチガイがいるとしたら、この二人の関係性のためだけに聲の形を読んでも後悔しませんよと教えておきます。

眠いからいいや。おしまーい。明日は親戚の家に行きます。いやだ。

@ganntai
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