デュエリストカップ2025 Mar参戦期

garasubo
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公開:2025/3/30

最終結果DP30774で701位の銅アイコンでした。環境トップと言われたスネークアイデッキを使ってのこの成績は誇るほどの成績ではないと思いますが、とりあえず目標だった30000ポイント台に乗れたのでまあよし、ということでたまにはと思い、遊戯王がらみの記事でも

DC2nd前

デュエリストカップは3ヶ月ごとに行われるマスターデュエル最大のイベントで、予選となる1stラウンドを勝ち抜いた後、72時間で行われる2ndステージで好きなだけデュエルをし、そこでのDPポイントをいかに多く稼ぐかという形式で行われる。DPは基本的に勝つと1000ポイント、負けると1000ポイント失い、対戦相手のDP差によってはこのポイントの増減が少しだけ変わるというシステム。日本時間の金曜13時から2ndは始まるので、計4日にまたがって行われることになる。

長丁場なので社会人の身としてはフルコミットするのは難しく、私が最後にちゃんと参加したのは去年の2024年3月に行われたもの。このときもスネークアイが最強と言われた回で、そのときはDP20000ポイント程度でコイントスがあまりにも下振れることにキレて途中でやめてしまった

そのときの経験や他のDC走っている人の配信なども見て今回はまずはデッキの展開パターンは可能な限り予習しておいて備えておこう、と考えていた。

使用デッキは個人的にR-ACEが好きだったのでR-ACEの使用を検討していた。が、ランクマッチで運用するとマスター帯でも苦戦を強いられることが多く、マスター1への到達がなかなかできないという自体に苦しめられることになった。環境トップがスネークアイという情報は掴んでいて、ダイヤ帯ではスネークアイを使ってなんとなくその強さは体感していたのだが、差はめちゃくちゃ大きくないだろうと考えていた。R-ACEはデモンスミスの力を得ることにより大幅にリンク値を伸ばせるようになったので、R-ACEの魔法・罠による妨害に加えてモンスターのみで万能無効を含む盤面をつくることができるのはスネークアイにない強みだった。特に流行りの天盃龍に閃刀のギミックを混ぜるタイプのデッキには相性が良く、返し札1枚では魔法・罠かモンスターのどちらかの妨害は残ることになり、なんならその返し札さえも万能無効札によって無効にできるので、体感の勝率はかなり高かった。一方で、スネークアイだと手数となるカードが2枚3枚は安定的に来る上に、手札誘発のスロットも十分あるのに対して、R-ACEはR-ACE魔法・罠の素引きにより貫通札の確保が難しく、誘発1枚で妨害が立たない場面が多かった。当然後攻も手数も手札誘発も少なくならざるを得なく、勝率を上げるのが難しかった。対策としてデッキ枚数を増やすことは考えたが、その場合はR-ACEの強みであるEMERGENTCY!のような少ない特殊召喚で妨害を構える手段やドロールによって相手のドロー系誘発を止めるという手札が来る可能性が減ってしまうので、使ってもあまりしっくりこなかった。

ということで、最終的にはスネークアイを使おうということに決めたのだが、結局展開プランの吟味が十分にできておらず、ランクマッチも上げきることができなかったので、環境デッキとの対戦も十分にできておらず対策を知識として蓄積しきれていない状態で発進することになった。

DC2nd本番

金曜日と翌月曜の休みをとって万全の体制で挑む。最初の20戦はR-ACEを使うことを選択。これは最初の方は非環境デッキとの対戦が多くなり、確実に先攻で勝ち切る可能性の高いR-ACEを使ったほうが無難であろうということからの選択だった。が、思った以上に勝てないし、環境デッキとの対戦も普通に多かったので、すぐにスネークアイに持ち変えることを決断し、以降はずっとスネークアイを使用。が、やはり練習不足が祟り、プレイミスが多発。特にスネークアイの展開パターンは多い上に長く、もともと操作が遅い自分が使うと先攻だけで200秒以上時間を使ってしまい、相手ターンで動きを的確に止めることが難しくなる。加えて天盃も返し札多めの閃刀型ではなく、手札誘発を多く積んだ型が流行り、そのような相手には自分が使うカードの順番にも気をつけないといけないし、ルートも無効を打たれる場所により切り替わってしまうので非常に苦しかった。そんなこんなで1日目は目標としていた10000ポイントを下回る8000ポイントほどでフィニッシュ。だが、勝率はR-ACEのときの成績含めて5割を切るという苦しい立ち上がりになった。

2日目は段々と勝てるようになったものの、勝率が伸び切らない。原因を分析すると、天盃対面で勝率が低くなっていることに気がつく。そのため、フワロスの枚数を減らしたり採用誘発の構成をいじって天盃への勝率を高めることを意識しながら進める。少し勝てるようになってきたものの、やはりプレイミスが多く勝率が伸ばしきれないまま18926で2日目終了。ここまででおおよそ1時間で10試合程度しかできておらず、試合数も計110試合だった。しかし、明らかに疲れてプレイが乱れる場面もあったのでペースを無理に上げることもできないと思ったので、休み休みで睡眠もしっかり取る方向で進めることにした。また、展開に詰まった場面や知識不足で妨害をいいタイミングで打てなかった場面については、試合後メモをとったりリプレイを眺めて検討したりすることで知識を貯めることを心がけた。

3日目は寝坊したのもありあまり試合数も稼げず、勝率も伸び切らず23190ポイントでフィニッシュ。しかし、展開パターンへの理解も高まってきており、プレイの精度は確実に高まっていることを感じる。

ラスト4日目、興奮して早くに目が覚めてしまい、ベストコンディションではないものの、二度寝もできそうもなかったので、のんびりと走り始める。一度は2万台を切るくらいにはポイントを溶かすも、急に連勝できるタイミングが来て一気に30000ポイントを突破する。相手のプレイミスに助けられる場面も多かったので、どうやら相手も疲れが溜まっている人が多かったのだろうか。ラスト1時間でちょうどキリのいいタイミングだったのでここで撤退。

反省・振り返り

今回もおまつ式データシートと呼ばれるスプレッドシートを利用して対戦の記録を取りながら進行した。

実際につかったものを共有する

このシートでは10戦が1セットになっているので、10戦ごとに自分のプレイを見直しながら一息つくというのをしていた。また、備考欄にプレイでよくなかった点を書いたり、そもそも勝てた試合だったのかなども書くことにより、理不尽な運の下ぶれに乱されることなく、常に冷静にプレイを続けることができたように思う。また、対戦相手ごとに勝率も見返せるので、天盃に勝ててないなーという分析もすることができ、デッキ構築を見直しやすくなった(とはいえ、期間中は自分の展開パターンの知識が十分でなかったので、大胆な見直しはできなかった)。

2nd中の動きは自分の中ではかなり理想形に近く、結果としても自分の実力以上のものを出せたと思う。

問題は2nd前の事前準備だろう。デッキ選択を間違えてしまったとはいえ、対戦相手デッキの止めどころの考察とかはもっとできたように思う。スネークアイも今月始めに触っていた段階で展開ルートのまとめをしておくべきだった。あまりのデッキパワーの高さ故に、ダイヤ帯なら普通に勝ててしまったので適当に回すくせがついていたのがよくなかった。

一方で、そのような知識を調達するのは難しい側面もあることを多分に感じた。スネークアイは流行り廃りが激しく、特に神殿より追走劇を優先する構築の評価が高いという情報は2ndの前日とかにようやく知って対応しきれなかった。これらの情報は狭いコミュニティ内でしか共有されていないことも多く、情報収集には苦心した。これは遊戯王プレイヤーが閉鎖的で情報を秘匿する傾向があるとかそういうことではなく、むしろ動画などで積極的に情報を発信してくれる上位プレイヤーはたくさんいるのだが、今回はその情報発信を上回る勢いで構築の開拓が行われた。こういう情報は自分は上位プレイヤーとの密な繋がりはない以上、早くランクマッチを駆け上がり自分の足で情報を稼がないといけないのかなと思う。あるいは、有志の非公式大会とかにもっと積極的に参加して繋がりをつくるしかないのかなあ。また、そもそもとして、今回1位をとったプレイヤーの構築では追走劇ではなく神殿を採用していたので、知識による差という部分はさほど大きくなく、自分なりに構築・運用を検討しきるほうがはるかに大事なのかなとも思う。

次回に向けて

次のDCをきちんと走るかどうかは未定である。正直操作が遅いというのはいくら練習を積んでも限度があると感じているし(展開パターンを完璧に覚えているような展開でさえも、上位プレイヤーと比較すると遥かに遅い)、そうなるとスネークアイクラスの展開系デッキを握らざるを得ない環境だったら参加しないかもしれない。かといって、天盃のようなデッキはなんか違うと感じるし、メタビートも握る気になれず、なんだかんだ好きなデッキは展開系になる傾向があるので難しい。今後実装されるテーマで気になるのはM∀LICEなので、ライゼオルとかが程々に抑えられてM∀LICEの立ち位置が環境的に良さそうとかならDC走るかもなあ。次のDCまでにどのへんのテーマまで実装されるかは謎だけど。

スネークアイはベアト規制でおそらく環境トップを譲ることになりそうで、他の強テーマの選択肢が現状ない状態なので、来月以降のランクマを駆け抜けるのも相当厳しそうだし、どうしたものか。もちろん、時間をじっくりかければもっと強くなるとは思うんだけど、遊戯王は自分の中で再優先事項ではないため、限られた時間の中で最高のパフォーマンスを出そうとなると難しいなあ。

おしまい

@garasubo
泥水をすすり生きる