現代人はコミュニケーションで仕事している。
特にPCやインターネットを介したWeb界隈の仕事であれば、エンジニアだろうとデザイナーだろうとセールスだろうとみんな。人と人とのコミュニケーションで仕事をしている。言葉を交換することでお金をもらっている。直接話すだけでなく、画面越しにお話したりすることもあるけれど、コロナパニック前後から急速に広まっているのはテキスト交換でのコミュニケーション。こうしてWebやブログ、メールなどで文章をしたため、したためるって感覚で、文章を紡いで誰かに意図を伝えていくというのは、まあこれは結構前から仕事・ビジネスにおいてもあったのだけれど、もっと単発のチャット、SlackやTeamsなどを利用したテキストコミュニケーション、テキスト交換での仕事がかなりの割合を経ている。仕事やっている時間の大半、もっというとキーボードをカチャカチャやっている時間の大半は、誰かとテキストのやり取りをしている。とくにフルリモートワークなどをしていると、テキストでのコミュニケーション、テキスト交換の巧拙でかなりのアウトプットが決まってしまう。相手にどう伝えるかということもそうだけど、この短い、無機質な、文、文章にもならない、単発の「文」。もっといえば「語」の応酬の中で、感情を混ぜ込み、人間らしさを醸しながら、意思を伝えあうというテクニーク。この技術・経験がずいぶんと差が開いてきているし、この差において、受けられる仕事の幅もだいぶ決まってきているように思う。テキスト。平成・昭和のおっさんはこれが苦手な人が多く、話してみるといい人なんだけど、テキスト上ではめっちゃぶっきらぼうに見える。怖い。みたいな感覚を相手に植え付けてしまう(もちろん本人にはそんな気はない)。こういう人はしんどい。いくらある種の能力に秀でていても。1人でできる仕事というのは限りなく少ない以上、誰かとコミュニケーション、テキストの応酬を経て仕事をしていかなくてはならないのだから、テキストコミュニケーションが苦手であることは、実際の口下手よりも、よっぽどしんどいかもしれない。令和。