漸く世界に色が蘇ってきた。
ここ半年ほどは、何をするにしても、何を見るにしてもなんの喜びを得ることもかなわなかった。笑うにしても、泣くにしても、それはあくまで表面的なものでしかなく、決して心の奥底から湧き出た感情ではなかった。
しかしながら、新年の日枝神社参拝以来。それが変わった。
新年のおみくじで「末吉」。それに書かれていたのは以下のようなものであった。
「崩れ行く 心を深く しかるなり 氏子を守る 神ぞこの神」
「福は皆 己が心の内にあり 不平不満が福を消すなり」
「試験:甘くみてはならぬ、英語未熟」
これらの言葉にハッとした。以前の記事でも述べていたが、自分は『山月記』の李徴のごとく、己の臆病な自尊心によって、努力を怠り、今までの努力を自身の「才能」とはき違えて踏ん反り返っていた。
しかしながら、この半年間でその「才能」が日の目を浴びないことを悟ると、途端にやる気を失い、それ以来「何気ない日常」というものを楽しむことができなくなってしまっていた。
まぁ、いいや。今は学校にいるのでここら辺にして、また別の日に続きを書くとしよう。