ローでいることの苦労

はるねり
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自分はあまり表に感情が出ないというか、ほぼ常に低めの所で固定されている。別に感情の機微がないわけではなく、あまり表立って出てこないだけである。

この特性をいいねと言ってくれる人も多く、自分でもそう思っているが、時折これが苦しくなる瞬間がある。

まず、本当に辛い時に気づいてもらいにくい。

察してほしいというのはえらくおこがましいものであるが、人間生活をしている上で「誰かから心配される」というのは救いになることも多い。しかし、自分は元からテンションが低いので、体調や心の不調時も平常運転だと思われがちである。

次に、感情を大きく出した時の反応が恐くなる。

喜びの感情を大きく出した時、人から「なんか今日テンション高いね」と言われる気恥ずかしさ。そんなことを言われてしまっては中々感情を出しにくくなってしまうものである。

放っておいてくれ。

ここで放っておいてほしい、という感情が先に出るあたりが感情が低空飛行たる所以であろう。

いざという時には気を使って欲しいとしておきながら、感情を表に出したら出したでそっとしておいてくれなど、我ながら面倒だ。

ここまで書いてきたことはいわゆる知り合いや仕事仲間での話で、家族や好きな人の前では助けを求めることも感情を出すことも容易であるし、恥ずかしくもないのだが、まあ、社会の一部として生活を営む上で前者との関わりが多いので、致し方ない。

これを書くことで自分の習性を変えることも特段ないわけであるが、常日頃ぼんやりと思っているちょっとした心の突っかかりを書き残したくなった次第である。