カニクリームコロッケに付けられているカニの爪をみると少し悲しくなる。
あの爪はかわいそうだと思う。
中身を取られ、クリームと合わせられるだけでなく、「これは他のコロッケとは違います」という顕示のために、空になった爪を使われている。
死体撃ち、死体蹴りなどという生半可なものではない。
死体くり抜き、死体接続である。
これはむごい。
しかし、本来すぐ捨てるものに意味をもたせることはある種のはなむけなのかもしれない。死んでも役割があることは実はとても幸せなのではないだろうか。
いや、死んでまで役割≒仕事があるのはしんどすぎやしないか。
そんなことを考えると、少し悲しくなる。