卓球の雑誌が好きで、お金のない学生のころはよく書店で卓球王国を立ち読みしていた。これが、ある時を境に立ち読みをやめて、卓球王国を購入するようになった。
大きく2つの理由がある。まずは社会人になって、学生のときよりはお財布に余裕ができたこと。
それから、卓レポの廃刊。これのインパクトが大きかったと思う。
卓球王国が好きで、卓レポが嫌いな人間はいないと思う。自分も卓レポは好きだったので、廃刊はショックだった。ただ思い返すと、自分は卓レポを買うことはほとんどしていなかった。
卓レポの廃刊にはさまざまな事情が絡むから、自分が買って数百円の貢献をしたところで廃刊は変わらなかっただろうけれど、商品やサービスに全然お金を落としていないのに「好きだったのに、廃刊は残念」みたいなことを言うムーブはちょっと違うなと思った。
「立ち読みはダメ!全員ちゃんと買って読むべき!」みたいなことを言いたいわけではなくて、単に自分は卓球王国が好きで、ほぼ唯一残った卓球雑誌に長く続いてほしいという思いがあるから、卓球王国を買うようになった。
このへんの考え方は、以前に読んだ↓の本に強く影響を受けている。
この本で語られているのはざっくり言うと「自分が好きで、残って欲しい商品やサービスにお金を使うべき」ということだ。ちょっとだけ引用する。
買い物や投資も、選挙みたいだって思うことがある。俺たちが毎日使うお金には選挙の一票みたいなちからがあって、選ばれたお店や商品が未来に残っていく。同じように、銀行に預けていたら銀行が増える助けになるだろうし、好きな会社の株にしたら、その会社の推進力になるだろう。
もちろん自分が使えるお金の量なんてたかが知れていて、社会だの経済だのに与えるインパクトもほんの少ししかないけれど、自分が好きな商品とかサービスにお金を使えば、自分が好きなものたちが長く生き残る可能性がちょっとでも上がる。
自分が石油王だったら惜しげもなく卓球界隈にお金を落とすと思うけど、残念ながら石油王ではないので、庶民ができる現実的な範囲でお金を落として、自分が好きな商品やサービス、ひいてはそれを提供する会社が長く長く続いてくれるといいな~と思っている。
なんか思想の押し付けっぽい内容になってしまったけど、考えたことを率直に書きました。