バテン・カイトスはいいぞ

genkatsugi
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公開:2023/11/28

本日は好きゲーム語り回です。

バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海

GC時代の骨太RPG。最近待望のリマスターが出ました。

私自身2はやったことがないのですが、1は当時エンディングまで見ています。思い出深い・印象深いので好き!というところではあるのですが、最近買い直してやってみたら今でも楽しいゲームでした。

安定のストーリー

当時特有のDisc複数枚ついてくるタイプのRPGなので、ボリュームはたっぷりあります。ストーリーラインはわりと王道、かといってもう見飽きたぜ!なパターンではない。最近だとゼノブレ2をやったことある人は既視感あるかもしれないタイプ。

いい時代のナムコだったこともあり、シナリオだけでなく音楽もいいかんじ。伏線しっかり張ってあって「あの微妙な間ってそういうことだったん!?」がある。音楽はテイルズで有名な桜庭氏だったらしい。フィールドBGM戦闘BGM、ともにしっかり耳に残る。

時代的に特有の面倒なお遣いとかパズルとかがあり、最近のゲームよりはストレスがかかる要素がある。でもリマスター版はエンカオフとか敵ワンパンとか移動速度あげられたりとかできるので、楽しいところをおいしくいただけやすいのでよいです。

反射神経カードバトル

なんてったってこのゲーム、バトルがたのしいのよ。

このゲームの世界はカードで成り立っています。戦闘もカード。クエストアイテムの持ち運びもカード。だからカードゲームらしい「デッキ組み」「属性相性」「フレーバーテキスト」とか好きなら大概楽しめると思います。とはいえ野良戦闘をサボらずに楽しんでやってれば、カードが苦手でもレベルで勝てるから安心してほしい。私は当時、適当にやってたけどクリアはできた。

細かいシステムを語るのはこの記事の趣旨ではないのですが、ざっくり言うとこんなかんじ。

  • 素早さ順のターン制バトル。

  • 攻撃ターンは攻撃or回復カードを使用し、敵に攻撃するか味方を回復する。

  • 防御ターンは防御カードを使用し、少しでも被弾を防ぐ。

  • 各ターンの最後に、攻撃カードの合計値と防御カードの合計値を差引して、最終ダメージが決まる。

で、初期はデッキ枚数とか手札数とか、1ターンに出せるカード数が制限されています。終盤になるにつれ自由度が上がって「カードゲームらしさ」が上がっていきます。デッキが回る!うひょー!!

また、ボーナスやコンボの概念が存在します。ざっくり言うと、役がそろえばより強いカードが手に入ったり、ダメージをばこーーん!と上げられたりします。決まると脳汁出てめちゃたのしい。

例えばこんなかんじ。各カードには数字が割り振られています。それを「2-2-3-3-3」とツーペア以上の組み合わせだけで出したり「4-5-6-7」と階段にすると、最終ダメージに倍率がかかります。

また、特定のカードを特定の順で出すと強いカードが手に入る。これがシャレがきいててオモロです。「醤油+プリン→ウニ(回復カード)」とか、「アイアンメット+米+ミネラルウォーター+火属性魔法→ごはん(回復カード)」とか。で、さらにここから派生があって、ご飯とカレーと漬物でカレーライス。ご飯とお酢とわさびと魚で寿司。腐った魚で寿司を作ると攻撃アイテムになります。こういうコンボカードは基本的にめっちゃ強いので作り得です。

普通カードゲームのデッキ組みって、ほしいカードが出るかどうかランダムになると思う。一方バテンは、最強のデッキを文字通り自分の手で生み出していける。そういう能動的なところが単なるカードゲームにとどまらないというか、とてもいい塩梅だと思います。

ボドゲ×リアルタイム

実際のカードゲームだと役とかコンボをじっくり考えて詰めていくものだと思いますが、バテンにはリアルタイムが関わります。

例えばバトル。最初の1枚を出すにも制限時間。次のカードを出すのにも制限時間。実際どれくらい思考時間があるか?最終盤は手札7枚とか8枚とかある中で、大体「5秒」でおおよそのコンボの見通しを組み立てて入力することになる。で、各カードに数字が4つあってその組み合わせを考えたり属性も意識したり…いや5秒じゃ足りないって!

もう少し具体的に言うと、最初の1枚を選んだあとは、自キャラの攻撃モーション中に次のカードを選んでいきます。これがほとんどリズムゲー。でもかえってテンポが良くて、グダらなくていい。ちなみに敵キャラの防御をする時は、敵キャラの攻撃モーションに合わせて防御カードを選びます。ボスによってはめっちゃ猶予が短くて、急に反射神経カードゲームに変貌したりします。だから1つのルールで同じゲームをし続けているという感覚は全然なくて、雑魚敵エンカウントですらあんまり苦にならないのです。少なくとも私はそう。

ほかの時間が絡む要素といえば、時間経過でカードが変化していきます。ぶどうは時間経過で腐り、さらに時間が経つと貴腐ワインになってる。たけのこは成長して竹槍になって最終的に釣竿になります。だから組んでたデッキが急に変貌してたりする。常に最強デッキを持てない仕様なのも飽きがこない理由の一つ。

繰り返すけど、コンボとか数字の役とかはできなくて全然大丈夫(のはず)。リズムに合わせてカードを出していくだけでも楽しいです。そこにコンボが決まったりすると余計楽しい。あんまり陽が当たってないゲームなので気になったらやってみてほしいなあー。

書いていることの大半は意味不だったかと思いますが、どれだけ楽しいゲームかということは文字数で察していただけるかと思います。語りたいことが多すぎてめっちゃ長くなっちゃった。ほんと色褪せない名作だと思います、バテン。

ただ、リマスター版は長時間プレイしてたりするとバグったりするらしい。この辺はほんと昨今の「バンナム」ってかんじだなー。。。もういっそシステム面をごそっと一新してリメイクしてほしい。デッキ保存とか、デッキのカードを全て外すとか、複数デッキを保存してすぐ切り替えられるようにするとか。そしたらまた買うからさ。

@genkatsugi
好きなことは無限にしゃべるオタクです。