哀れなるものたち
仕事終わりに映画を見に行った。仕事終わりと行ってもリモートワークなので寄り道したわけではなく自宅から行った。
感想
あらすじ
天才外科医によって蘇った若き女性ベラは、未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出る。時代の偏見から解き放たれ、平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる。 天才監督ヨルゴス・ランティモス&エマ・ストーンほか、超豪華キャストが未体験の驚きで世界を満たす最新作。
あらすじは映画の公式サイトより引用。
アカデミー賞でも11部門にノミネートされており注目の作品だ。正直自分はあらすじも監督の過去作もなにも知らないままとりあえず見た。見終わった後とてもとても不気味な世界を覗き込んだような気持ちになった。なぜそのような気持ちになったのか帰り道に考えていたが、この作品の色使いはシーンによってかなり違うような感じを受けたり、撮影で使っているカメラのレンズが魚眼レンズになっておりスクリーンの中心から遠くなると歪んだ映像になる。色味と歪んだ映像表現によって、自分たちの現実の地続きにあるようなテーマでありながらどこか別の世界の話をとても上手に描いているように思えた。
以下ネタバレを含む。
この作品を「女性版フランケンシュタイン」やフェミニズム映画として評している感想をいくつか見た。確かにそのような側面はある気がする。ただ自分は人間の知識や好奇心のようなものは人生を豊かにする、色鮮やかなものにするというふうに受け取った。人をコントロールするためには好奇心を抑えさせて思考させないことが大事だ。
自分の人生において好奇心がなくなっていくのはいつなのか考えてしまう。そのときはきっと世の中はつまらないと言ってしまったりするのだろうなあ。