今日読んだ本
『「役に立たない」研究の未来』
研究者は「その研究はなんの役に立つのか」という問いを投げかけられる。税金で研究している研究機関はなぜその研究に国民から集めた税金を使ってまで研究しないといけないのかに答えないといけないとされている。確かに年々増えている社会保障費よりも優先しないといけない理由を問われるとなんと答えるといいのだろうか。
難しい問いであるがこの本はこの問いについて研究者3人が話をしている。「役に立つ」という軸で語ることがいかに危ういのか、またどのようなときに「役に立つ」という軸で「選択と集中」をして研究にお金を投資すべきか。そういう話がなされている。
「役に立つ」とはとても政治的な言葉であり危うさがあるというのがとてもおもしろかった。役に立つかどうかは評価者の主観で決まってしまうという話が出てきた。確かに社会の役に立つと言っても評価者の生活はなにも変わらない場合は役に立っていないと言われてしまった場合なにも言い返せなくなってしまう。
「役に立つ」ことだけを求めるなと自分は思っていたが上手に使いこなす必要がありそうだ。
去年か今年のはじめにとある飲み会に行ったらこの本の著者がいたことを本を読んでいて思い出した。世界は狭いな。
読書灯
3COINSで見つけた読書灯。よさそう。購入したので試してみよう。