違う冬のぼくら クリア後の感想

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フォロワーさんと一緒に「違う冬のぼくら」をクリアしました。2人プレイ専用パズルアドベンチャー、楽しかったです!

7時間かけてクリアとなりました。感想です。

全編通して、ノスタルジックな雰囲気が漂っていました。ゲームのストーリーはややダークで、2人プレイで良かったと思いました。1人だと受け止めきれなかったかもしれません。

ストーリーに重さがある一方で、クリア後の感覚としては、幼い頃の記憶を前向きに捉えたポジティブな印象を覚えました。幼い頃の記憶が希望になる感覚は、自分にも通じるところがあります。

あの時ああすれば良かったと後悔することもあるけれど、その後悔ごと抱えて生きていくんだなと、これは諦めなのか前向きなのか。

ただプレイ後、ポジティブな印象だけでなく、後ろめたい感覚も胸に残りました。ストーリーの重さ暗さに対するエンディングのライトさゆえかもしれません。私はこのゲームを受けて「スッキリした!」「エモかった!」という感想を抱くだけで良いのか?他に何か言わなければならないこと、残しておいた方が良い感情があるのではないか?胸糞ともいえるエピソードを雰囲気で丸めてエモに昇華することはしたくないので、この違和感や後ろめたさはこれからも抱え続けていこうと思います。

ギミックやシステム面にはとても満足しました。

このゲームは、相手の指示を頼りに・相手に全てを託して進めるような要素があり、お互いに命を託すようなプレイ感にドキドキして気持ちが良かったです。ひとさまに自分を丸投げするなんて、ゲームでしか出来ないじゃん……?(陰キャ)

タイミングをはかった操作や微妙な操作が必要な箇所があり、そこは私のゲーム下手が全面に出てしまい申し訳なかったです。フォロワーさんの「大丈夫です」という言葉の優しさに何度も助けられました。

そして何より、インターネット繋がりの方と7時間も一緒にゲームが出来たことはありがたく嬉しい経験になりました。私、情報共有するタイプのゲームが好きなんだなあ……ひとと楽しい時間を共有できるの、嬉しいなあ……としみじみ思いました。

どのような前提と思考の元で、どんな世界に生きているかをお互いに開示し、相手と自分の世界の差分を通してお互いの相対的な位置付けがわかる瞬間って「いま社会的動物をやってるな!!!」という気分になって最高に気持ちが良いんですよね。

現実世界では人間の利己的な部分や非合理性を感じることが多いので、ゲームという「遊び」の中で論理的な行動が楽しさや快感につながることに感動してしまいます。

このゲーム、マルチエンディングのようなので、他の方のプレイもぜひ観てみたいです。気になっている人はぜひネタバレ無しで遊んでみていただきたいです。

素敵な時間をありがとうございました🌷