今日、昼時の情報番組を久々に観てみたら、某夢の国のピーターパンのアトラクションを紹介していて、じわっと思い出した。
子供の頃、うちにはディズニーアニメのビデオが沢山あった。貧乏と親の謎の厳しさで本当に家に娯楽がなく、でもディズニー映画のビデオだけは英語音声で見せて英語の勉強をさせたいという頭の悪すぎる発想で、何かの度に馬鹿の一つ覚えのように買ってもらえたのだ。
わざわざ親の思惑通りに英語で観たりなどしなかったし、そんな思惑で押し付けられたものを好きですらなかったけど、することもないのでよく観てた。よく観ている=好きなのだという誤解でビデオは増えるばかりだった。
その中のひとつにピーターパンがあって、私がよく観るリストの中に入ってた。
ピーターパンのお話は、ピーターパンを信じるウェンディ、ジョン、マイケルの兄弟たちの元に空飛ぶ男の子ピーターパンが現れて、おとぎの国のネバーランドに連れてってくれ、おとぎ話の中にあるような冒険をする。夢の国を堪能する3人だが、いつまでもここにはいられないことに気付き、最後はピーターパンとお別れして家に帰る。という話(かなりざっくり)
こども向けのはずなのに、私はなんとなくこのアニメが好きではなかった。好きではないなという気持ちすら気づかないほどほんのりと。私は長女だし男の子の兄弟はいないので、必然的に兄弟の一番上のお姉さんウェンディに自身を重ねて観ていたと思う。
大人になって見返す機会があった時、それがどうしてだったのか分かった。ウェンディが不遇すぎるのだ
・ネバーランドに着くなり、ウェンディに嫉妬した人魚からいじめられるウェンディ、ピーターはそれ見て爆笑。ウェンディがやり返そうとするとピーターは遊んでただけだろ?と怒ったウェンディの方をたしなめる
・ティンカーベルにも嫉妬されて、迷子たちをけしかけられ飛行中に打ち落とされそうになるウェンディ
・ピーター、自分の思い付くままに兄弟を連れ回す。下の弟たちも好き勝手に動く。ウェンディのことは基本放置か振り回す。
・ウェンディがインディアン(日本語版での作中の表現)の集いに参加しようとすると、執拗に女性インディアンから「女は踊るな。女は薪を持ってこい」と言われ仲間に入れてもらえない。挙げ句の果て、弟まで「女は赤ちゃんおんぶしてな」などと言う。なおピーターは助けたインディアンの娘とキスして喜んでる
・こんなとこまで来て弟や迷子たちに優しく歌を歌ってあげるウェンディ(なんかこれも嫌だった)
主人公は子どもなのだからとか、原作よりましだとか、そういう話なんだから…と言えばそうなのだが、じゃあ同じく子どもであるはずのウェンディの扱いがおそらくあまりにも酷い…。
それが何となく子供心にも嫌だったのかなぁと思う。
もしかしてウェンディはもう心が大人になりかけていて、ネバーランド及びネバーランドの住民たちから拒まれてる説も考えたけどそういう捻りはないよね多分。
ところで、上記の感想は私の主観だとしても、昔の映画なので差別用語や差別的表現もあり(劇中歌の「やっつけろインディアン」という歌詞や、人間とは思えないような肌の色や、ネイティブアメリカンの数々の文化をイメージで一緒くたにしたような表現など)、現在では放映できないであろう要素もある。
しかし、某夢の国ではピーターパンのアトラクションがある…ってことは、元の映画を見てみたくなった人はあれを観るんだろうか。いいの?と思ったらこうなってるらしい。
https://front-row.jp/_ct/17401591
それでも2020年かあ。
これらの表現を問題だと捉えて、もう見せない処置より、こういう時代もあったんだよと見せてくれるのはありがたいと思う。