映画「教皇選挙」 理想に従って生きることの大切さ

ginfizz
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公開:2025/3/31

最後の最後のどんでん返しを含めて、とても面白かった。そして、宗教とは何かと考えさせられる内容だった。

 

後半から終盤にかけて、序盤から前半の伏線が回収されていく物語に脱帽。明示されているものもあれば、「匂わせ」のようなものまで様々。何度でも見たくなる仕掛けか沢山。

 

いつも通り予備知識ゼロで観に行ったら、今回はちょっと後悔。名前と顔と主義主張が一致しない……公式サイトの人物相関図だけでも、頭に叩き込んでおいた方が良い。

教皇名というのを今回初めて知った。「ヨハネ」はよく聞くけど、新教皇のものは初耳だった。そしてその教皇名を聞いた時の、探偵役の枢機卿の表情がとても印象的だった。なのに、その教皇名を映画が終わるまで覚えていられなかった。

 

舞台となったシスティーナ礼拝堂がとても美しかった。

そしてその破壊が衝撃的だった。

 

印象に残った言葉が2つ。

私たちは理想そのものではない。理想に従って生きるのだ。

私は神がお授けになったままの身体です。

 

原題のコンクラーベ。何かでこの言葉を知った時に、根比べに音が似ていると思った。そして選挙のシステムを知ると、根比べだと思った。何が言いたいかというと、邦題は「コンクラーベ」の方が良かったんじゃないかってこと。


宗教関係のミステリと言えば『薔薇の名前』。昔、映画で見て衝撃を受けた(ショーン・コネリーが相変わらずかっこいい)。でも、原作の魅力を発揮しているとは言えないらしい。読もう読もうと思っていて、まだ読んでいない原作。

@ginfizz
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