2時間があっという間の映画だった。
そして真犯人なんかのオチも、大体見えていた。
でも、そんなことがどうでもよくなる。
そんなラストシーンだった。
土屋太鳳演じる輪花。
物語前半では、特に特徴のない29歳のウエディングプランナー。
ストーカーに付き纏われたり、年上の男性に相談に乗ってもらったりしているうちに、
どんどん強くなっていきます。
自分の境遇の不幸ばっかりを述べて、復讐をしてくる犯人に
「私だって、特別に幸せだったわけじゃない」
と言いながら、馬乗りになって数発ぶん殴ります。
そんな彼女はとても素敵です。
佐久間大介演じるトム。
ピースフルなファン(自称)、まあストーカーですけど。
狂気に包まれているけれど、愛情を抱いている。
でもその表現方法を知らないのが、悲しい。
「人殺しよりストーカーの方が安全だろ」
輪花を助けに入った時に叫びますが、どっちもどっちですよね。
金子シゲアキ演じる影山剛。
影山剛というキャラクターがどうこうというのではなく、
金子シゲアキさんって、そんな立ち位置が多いよね。
そのほか
25年前の出来事を、現在とは違う俳優が演じたのが、よかった。
25年前の人物が、現在の誰かというのを考えながら見ることができた。
俳優が同じだと、それだけでわかっちゃうし、特に今回のトリック(というか事実)が即ネタバレになっちゃう。
四つ葉のクローバーに「幸福」以外に「私のものになって」、それが転じて「復讐」という花言葉があるなんて知らなかった。
斉藤由貴さん。
好きな俳優さんなんだけど、ヘタウマだよね。
あと佐久間大介が出ているということもあって、私が普段見る時の映画館とは客層が明らかに異なっていた。キラキラの女性比率がとても高くて、おっさんがこの場にいていいのか、ちょっと不安になった。