バリアフリー

ginmokusei
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一昨年はcovidで取りやめ、去年はcovidに加えまだキジシロ氏の容態が思わしくなかったので、元旦に日帰りで帰省してきたけど、今年はまとまった休みが取れ、キジシロもだいぶ元気になったので、久々に泊まりがけで帰省することにした。

猫を連れての帰省は大変である。スーツケース、猫を入れたキャリーバッグ、スーツケースに入り切らなければ手にお土産を持つことになる。

猫の入ったバッグは重い(約5kg)がぞんざいに扱うわけにはいかない。もちろんお土産もである。スーツケースはまあ重いし、押さえてないとどこかに転がってしまう。

それらを全部制御しながら電車やタクシーを乗り降りする。

実家に到着したらキジシロにおむつを履かせる。もう自由に歩き回れないし、昔使っていた縁の高いトイレは使えないからだ。

体が不自由でも気持ちは元気なので、よたよたと探険したがる。水の入った皿をこぼさないように、段差や障害物を避けてやり、転ばないか見守る。

それを考えると、私は自宅のバリアフリー化をけっこうがんばったんだなと思えてきた。

しかしながら両親も高齢だし、母の愚痴を聞いたところ街も高齢だし、これからこの国はどうなっていくんだろうなという思いも強くする。

母はボランティアで市の仕事を請け負っているので、必然的に他の高齢者の面倒を見ることが多くなる。その上、隣人が認知症のような状態で、具合が悪いとカジュアルに助けを求めてやってくるらしい(同じ自治会なので顔見知りではあるけど特別親しくしていたわけではない)。

高齢者が高齢者を支えている現状。行き届かない支援。

万博やら保険証廃止やら、喫緊じゃないものにばかり税金を突っ込んでる場合ではないと、自分以外の生活に接すると改めて強く感じる。

@ginmokusei
fere libenter homines id quod volunt credunt