春の江戸絵画まつりを観に府中市美術館へ。
帰宅してちゃんと目録見てびっくりしたんだけど…歌川国芳のセクションをまるっと飛ばしてきたらしい…悲しい…
前後期分かれてるから国芳作品がないのかと思ってたけど見てないところがある…(行った時間が遅かったから若干駆け足で観てた自覚はある)
前ページの白隠とか北斎、この国芳の下の円空の彫刻は見た…国芳だけ見逃すなんて不覚すぎる…泣
こうなったら後期絶対に観に行くぞ…
展示自体はとても豪華で、仏教から影響を受けた、というか仏教を根付かせることと密接な関係にあった日本画の歴史をたっぷり堪能した。
修復が終わって初の貸出展示という、二尊院から来た二十五菩薩来迎図がとても美しかった。死後、極楽浄土へ行けることやそれを表した来迎図というものがいかに信心する人たちの支えだったのかというのを感じた。
当麻曼荼羅の、生前の行いによって迎えに来るお釈迦様の豪華度が変わる(9段階ある)っていうのがなんかリアルでおもしろかった。果たして自分はどのレベルに当たるのだろうな。
ほかにも、応挙と芦雪のわんこが並べて展示されていて可愛らしかった。よく、応挙のイッヌは賢そう、芦雪のはちょっと抜けている、などと言われるけれど、どちらもそんなに違いがなくかわいらしく見えてしまう(でも応挙の亀は写実度がすごかった)
寺請制度もなくなり特に深い信心を持たず生きていても、生活やあらゆるエンタメの中に仏教由来のものがあるのを感じ取れることが、日本人として生きてきたことを再認識させてくれる。当たり前なんだけど不思議なことであるよなあと思う次第。