最近というか今年に入ってから見た読んだ作品の感想
ネタバレへの配慮はありません
▼ 『八つ墓村』(1977年)
原作は未読です
リメイク映画公開の秋までにはなんとか読みたい
思っていたよりだいぶオカルト寄りの話でした
ちらっと聞いたところによると、かなり原作をアレンジしてるらしい
全部呪いのせいだったら探偵いらないからなぁ…
例の夜桜を背負って迫りくる殺人鬼のシーンはもちろん、明け方の桜並木を疾走するカットも静かな悍ましさと美しさが調和しててめちゃくちゃいい
空は明るいのに空気はずっと不穏で恐ろしい光景だった
メインテーマを始めとする劇伴の迫力も素晴らしかったです
無理矢理手籠めにした女(と子供)に逃げられたから匿ってそうな村人全員殺すぜ!は、本当にしょうもなくてキショすぎる動機…
本陣~とかも読むと、横溝正史は女に対して一方的にクソキモい拗らせ方する犯人書くのが好きなのだろうか
金田一のビジュアルイメージが合わないという意見あるらしいけど、好奇心旺盛で人好きのする感じとか、ちゃんと原作の雰囲気が出てるなと私は思いました
孫のドラマ化も原作のビジュアルとは異なりますが、初代辺りは普段ちゃらんぽらんで推理になるとキリッと格好よくなる原作再現が抜群に上手かったです
▼ 『ハズビン・ホテルへようこそ』
ほぼ前知識なしで見たため、急にミュージカルが始まってちょっと驚きました
ペンシャスとチェリーのラブソング、ニフティちゃんのお掃除曲、醜い親権争いの歌とかが好きです(言い方)
ニフティちゃんのジャパニーズモエモエソングに出てくる萌えキャラのいつメンかわいいね これのグッズがあったら欲しいです
アラスターは人気あるのわかるけど普通に言動怖すぎん?って思ってたら、生前からバリバリの快楽殺人鬼設定が明かされて泣きました
なんでこいつ味方ポジの初期メンにおんねん
おまけにヴォックスも同類だったし、害悪シリアルキラーおじさんのくせに「友達だと思ってたのにぃ🥺」ってはわついてたのどういう心理なんでしょうか
振られたショックで性悪になったんじゃないんだ……怖い……
カプの話をすると、公式カプ以外にあまり情動はないですが、アラスターとヴォックスはここまでやっても“成”らないんだという純粋な驚きと憐れみを感じます
脈無し担々麺にも程がある
万が一S3で逆転決まったら素直にお祝い申し上げます
恋愛感情なしで、ニフティちゃんやチャーリーと一緒にいるアラスターの構図は好きです
正気でキマってるチャーミングな女の子たちと店先に不法侵入してくる奈良の鹿みたいな距離感がいい
チャーリーにはヴァギ―を大事にしてほしいし、ニフティちゃんはお掃除、アラスターはラジオと殺戮を楽しんでもらいたいですね
▼ 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 / アンディ・ウィアー
普段SF読まない人間でも読みやすくて面白かったです
作中専門用語が少ないのと現代設定だからとっつきやすい
馬鹿でもわかるSFで助かりました
巡り巡って主人公が教職に戻るのも、地球に帰還したのかはわからないラストも好きです
あと主人公の記憶喪失とヘイルメアリー号に乗っている理由が終盤まで明かされないのも上手いなぁと思いました
▼ 『爆弾』『法廷占拠 爆弾2』 / 呉勝浩
医者ガチャ失敗した異常性癖お父さんのせいで爆弾テロが発生するハサウェイのような話
一家離散はだいぶ悲惨で辛いし、娘の今後の人生を考えると居たたまれない気持ちになる
お父さんがさっさと去勢してたらこんなことには…
一作目はとあるキャラの文系設定が活かされるシーンがよかった
ホームレスの伏線も上手くて感心した
二作目は全然好みじゃなかったです
犯人の動機もそれでこの規模の犯罪を?????って疑問しかない
そのガッツがあったらもっと早めにどうにかなりませんでしたかね…
▼ 『江戸の放火 火あぶり放火魔群像』 / 永寿日郎
江戸の放火事情について調べ上げられた本です
放火事件の概要、消火活動、刑罰の詳細など非常に読み応えのある一冊でした
江戸の放火犯といえばの「八百屋お七」に関する記述も多く、井原西鶴の作品に登場してから有名になったらしいです
面白かった逸話を紹介すると、お七と恋仲の男が出会ったとされる寺に二人の比翼塚が建てられたのが昭和41年で、この年は十干と十二支の組み合わせが「丙午」になります
そしてお七の話を元に、「丙午生まれの女性は火に縁があり夫を殺す」という迷信が当時は広がっていたそうです
実際に昭和41年(1966年)の出生率はあきらかに低いです

実は今年2026年は「丙午」の年
さすがに60年経つと迷信も風化されているでしょう
また、放火犯への拷問や火刑についての記述もあり、当時は弾圧の対象であったキリシタンも火刑に処されていたそうです
女子供も火あぶりにされた処刑は凄惨極まるものでした
(紀元前の時代には存在していた地獄思想によると)
“地獄は地下奥深く、さらに地球を突き抜け遥か彼方にあるはずのものであった。しかし、古代思想家の期待を裏切り、地獄は現世のものとなった。”
上記の一文は現代でも(だからこそ)、深く考えさせられるものがあります
▼ 『おんどりの鳴く前に』
常に田舎特有の閉塞感が漂う陰湿作品
とにかく雰囲気も登場人物もずっと暗くてじめじめしてる
ルーマニアの気風ってまだこんな感じなんだろうか…
ネタバレ厳禁と言われていたけど、ラストも爽快感とか特に感じられず、私には合わない映画でした
嫌な田舎の内輪揉めを見たい気分のときにおすすめです
▼ 『失われた貌』 / 櫻田智也
正直各所で絶賛されているほどの面白さは感じませんでした
たぶん作者はハードボイルドミステリ書きたいんだろうなってのがあからさますぎる
えぐい死体処理の割りに動機がほんまにしょうもないのがまた退屈
会話のテンポもなんかくどくて好きじゃなかったです
入れ替わりトリックが評価されてるのかなと思ったけど、これもそこまでか?って感じでした
▼ ワンピース 105~113巻
ワンピの推しはシャンクスなんですけど、シャムロックにもメロつきたくてエッグヘッド編から読み直しました
今のところのシャムロック評は顔と声以外クソです
ここから持ち直してメロつけるのかな…
シャンクスの腕の中で「愛してくれてありがとう」っつって死ぬくらいしないと無理そう
他はベガパンクの演説長すぎて単行本なのにあんまり覚えてないのと、ルフィがシャンクスに激メロついててちょっと傷つきました
バルトロメオは旗燃やして正解だったんじゃないでしょうか
▼ エドワード・ゴーリー
急に履修したくなり、図書館でまとめ借りしました
ストーリーがわかりづらいというか、詩的な表現が多い作風なんですね
あとバッドエンドとか胸糞悪い話もたくさん
今度出る新作もそんな感じらしい
以下の三作は読みやすくて面白かったです
『うろんな客』のラストが好き
▼ 『彼女たちは楽園で遊ぶ』 / 町田そのこ
めちゃくちゃ表紙詐欺の因習宗教系ガチホラー小説
普通にグロいし人もめっちゃ死にます
女子高生視点の物語なのであまり重苦しい雰囲気はなく、被害規模に反してするする読めました
女子の友情というテーマが一貫しててよかったです
▼ 『名無しのきみへ』 / 柳葉とと
たまたま見かけた読切だけどすごくよかったので紹介
犯罪者の兄を持つ主人公と一見明るく朗らかな女子大生のひと夏の交流を描いた作品
ゆっくりと距離を縮める二人が微笑ましいし、この穏やかな時間がずっと続いてくれと願ってしまいたくなる
本人にとっては大したことでなくても、ちょっとした気遣いで救われる関係性が好きです
私が心打たれたシーンは、主人公を思って泣く女の子とラストページ
作者のX垢でその後の二人が見れるので、そちらも是非
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作品名は伏せますが、今時のBL小説の勉強したくて久々に商業BLを買いました
面白かったけど昭和初期のような世界に迷い込む話を選んでしまったため、コンプラ重視の令和的BLではまったくなかったです
普通に選択ミス でも慣らさずに突っ込むのはそろそろ止めた方がいいと思う
あと攻めのデカ金玉描写が3回くらいあって、商業でもデカい金玉って喜ばれるんだなぁと学びを得ました
今後に活かします