2025年9月6日。
小旅行に行きたくなったので、片道2時間かけて高田と直江津まで遊びに行ってきた。

今回の目的地
有間川駅
居多神社
小林古径記念美術館
高田城三重櫓
旧師団長官舎
読書喫茶ヒミツヤサン
高田世界館
欲張り観光ルート。早朝出発した甲斐もあり、全部回り切ることができた。
有間川駅

最初の目的地は、以前から訪れてみたかった海の見える駅。
とりあえず早朝に行けば混んでなさそうかな~と思い、朝7時半前に自宅を出発。
本当は6時半くらいに出る予定が前日からマスターキートン完全版(全12巻+Reマスター全1巻)を読みふけってしまい、気付いたら7時になっていた。(ちゃんと睡眠は取ってます)
キートンはいつ読んでも全部面白いから仕方ない。みんな大好き「砂漠のカーリマン」は何度読み返してもやっぱり面白いし、「靴とバイオリン」「豹の檻」とかも好き。

読み途中のキートンのことで頭がいっぱいになりながらも安全運転で有間川に到着。
駅の駐車場が狭そうだったので、車は駅から徒歩5分の有間川フィッシャリーナに停めた。
駐車場は広くて車もまばら。当然のように無料なのも有り難い。
車を停めたらさっそく有間川駅へ。クソデカ国道沿いのクソデカ歩道を歩いていると、ちょいデカ看板が見えてきた。

そのまま看板に従い、民家横の坂道を登る。

坂道を登りきると、レトロな白い木造駅舎がお出迎え。
修繕されているだろうけど、1946年に開業した駅らしくノスタルジックな年季を感じさせる素敵な佇まい。
駅舎内にカフェが併設されており、カレーとかき氷ののぼり旗が掲げられていた。

有間川駅前から撮影した風景。
もっと高性能なカメラなら薄っすら佐渡が見えたかも。

駅舎側ホームから撮影。
夏の太陽で白く反射する空と海、古びた柱や壁もロケーションの素晴らしさを際立たせている。

有間川駅は無人駅で、おそらく頻繁に電車が来るようなダイヤでもない。
駅舎内に入っても人の気配はまったくなかったため、悠々と撮影を楽しむことができた。(カフェには店員らしき人がいた)
やっぱり早起きは三文の徳。平賀=キートン・太一も備品パクリながら言ってたような気がする。


線路上の通路を渡って反対側のホームへ。
快晴の夏、坂の上にある海沿いの駅というどんな素人が撮っても絵にしかならない場所。ただ思ったより駅舎から距離があって、出入り口を額縁に見立てた絵画のような撮影は難しかった。
それでもグラデーションの水平線はとても美しく、心の底から来てよかったなと思えたし、2時間かけてでもまた訪れたい場所になった。
いつまでも海と駅を眺めていたいけど、時間もないので有間川フィッシャリーナに戻る。


休憩所の裏手にある堤防から撮影。堤防は私の運動能力では高くて登れなかった…。

フォロワーからいただいた可愛すぎる自カプアクキーときれいな日本海。
オタク本場所と賭博場以外にも連れて行けてよかった!
居多神社

次は居多神社へ。直江津の街中を通り、外れの方へ向かう。
居多神社は越後七不思議のひとつ「国府の片葉の葦」が群生している土地で、ここも以前から来てみたかった。
片葉の葦自体は全国的にわりとメジャーな怪談らしい。有名な本所七不思議にも含まれている。

神社真向かいの駐車場は広々としていて停めやすい。あとちょいデカ看板ほんまにわかりやすくて最高。

片葉の葦の逸話が書かれた看板。葦、めっちゃ信心深い。



ちょいデカ看板の矢印の向かい側(クソデカ石看板の隣)に片葉の葦コーナーがあった。たしかに片方だけしか葉が生えていない。
葦より信心深くないため「ほーん…これが…」くらいしか感想が浮かばなくてごめん。
沼の近くにも生えているらしいが、その沼がどこにあるのかわからなかった。
階段を登った先にはこじんまりした新しめの社殿があった。さくっとお参りして、ようやく高田へ。
小林古径記念美術館

直江津から20分ほどで高田城址公園に到着。
美術館と三重櫓は公園内にある施設だ。広大な敷地なため駐車場も多く、美術館に一番近い場所に停めた。

駐車場の向かい側には一面の蓮。これが池や川ではなくお堀なのだから驚き。蓮の繁殖力もやばすぎる。


ちょっと道を間違えて内堀の方に行ってしまった。(美術館は駐車場の真横なのに…)
こちらもめちゃデカい堀。もう川じゃんこれ!と思いつつ、なんとか美術館に辿り着いた。
入館料を払って、まずは古径作品を鑑賞。休日だったけど2人くらいしかいなくてゆったりと見れた。
小林古径の美しい色彩と緻密な線画を見た感想が「ほーん…すご…」しか出力されない乏しい語彙力が哀れ。
古径コーナーの次はこちらの企画展。そもそもこれを目当てに来た。
「こわい」をテーマに趣向を凝らしたコーナー展示がされていて見ごたえがあった。





撮影OKだった作品をいくつか。
私は「屋根」がお気に入り。暗い日本海と荒々しい家群のタッチが好き。
作品展示室の反対側にイベントホールがあり、そこから庭園と古径邸に行き来できる。
ホールに向かう廊下には「清姫」のカラーコピーが展示されていた。


小林古径邸外観。
正面から見るとこじんまりしているが、中は広くて住みやすそう。





一階。
奥の部屋に設置されたテレビで古径のPVがずっと流れていた。


一階浴室横の水場。
生活の歴史と風情があって好き。


二階。
「15人以上は二階へ上がらないでください」の注意書きがあった。華奢な家だ…。


邸宅からの庭。
緑の芝を見ると馬しか浮かばなくなっている。芝200メートルくらい? 直線100メートルはなさそう。
高田城三重櫓

美術館の目と鼻の先にある高田三重櫓へ移動。

ちょっと長い石段を登り、靴を脱いだら受付へ。
一階は高田城跡から発掘された陶器や城の歴史についての資料、再現ジオラマなどがあり、またこちらでも解説動画が流れていた。

二階にあった校歌ならぬ城歌。
二階に上がるとものすごい檜の香り!! この階だけ締め切っているから香りが充満していたのかな。
他には城主の松平忠輝の家系図などが展示されていた。

三階。
猛暑日だったけど窓が全開で風が入って気持ち良かった。



三階からの風景。
昼間なら敵が攻めて来てもよくわかりそう。

三重櫓前の噴水と。
やっぱり堀がデカすぎて沼とか川の規模なんだよな…。
旧師団長官舎

高田観光RTA、次はこちら。
高田城から車で五分。閑静な住宅街としか言いようがない場所にひっそりと佇む洋館である。
明治に建てられた旧陸軍将校の元邸宅で、現在はレストランも営業している。邸宅内の見学は無料。



外観と玄関。
撮影していたらレストランの店員さんが中に招いてくれた。



一階の会議室など。
ブライダル会場としても使用されているためか、お花が多くて素敵。


一階奥の旧師団長官舎の展示部屋。
新潟県民にはお馴染みの本物レルヒさんが…!
袴に竹スキーのご婦人たちもめちゃくちゃ良い。






二階。
こちらのソファーでカフェメニューをいただくこともできる。
メニューも美味しそうだったけど、今回は時間がないので泣く泣く諦めた…。
読書喫茶ヒミツヤサン

車を高田小町駐車場に移動させて徒歩15分。
以前から気になっていたブックカフェに到着。
お喋り禁止のルールなため、注文はカード記入式。フレーバーティーの名前が本のタイトルになってておしゃれだった。

夢のクリームソーダとヒミツのプリン。
私は生クリームが苦手なので無しにしてもらったけど、本来はたっぷりクリームが乗ったプリンです。
せっかくブックカフェに来たし、映画の時間までのんびり読書。
読了できなかったからまた今度読もう。
高田世界館

来たぜ高田世界館!!
ようやく今回の日帰り旅行のメインスポットに到着。


商店街通路側の看板など。
昭和の小劇場ムードあふれるレトロな様相が素晴らしい。


外観と案内板。
左側の軒下通路を真っ直ぐ進むと劇場入口に着く。

今回はこちらの映画を鑑賞。
県内では公開初日ということもあり、人はかなり多かったと思う。劇場でも推し作品なのか手作りのパネルがあった。
あとチケットを購入した際に「パンフレットは買わなくていいんですか!?」と驚かれたのがちょっと面白かった。たぶんほぼ全員買ってるんだろうな…。
ちなみに映画を見る人は300円で映写室を見学できる。
写真撮影OKだったけどネットに載せていいのかわからないので画像は無し。映写機はまだ現役らしいからすごい。



二階。
TDCホールの2バルみたいだ〜。


一階。
座席に段差がないと聞いてけっこう見づらいんじゃないかと不安だったけど、後方席でも普通に見やすかった。たぶん立●ステ●ジより見やすいんじゃ…。
映画自体もとても感動的で、なにより海を見たあとに海の映画を見る体験が良すぎた。劇場シチュポイントが高すぎて今年のベストオブムービーになりそう。
小劇場ならではの没入感も最高だったし、劇場ファンの多さにも納得。近くにあったら絶対通いたい。あと他の小劇場も行きたくなった。
町家交流館 高田小町

帰る前に高田世界館の向かい側にある交流館をチラ見してきた。



駆け足見学だったので画像少な目。奥にあるらしい蔵も行っていない。
中はかなり広々としていて、人もおらず吹き抜け天井のおかげで開放感のある空間だった。
ここでご近所さんと集まってお喋りできるのいいなあ。
まとめ
気付いたらクソ長くなってしまい途中で力尽きていた。キートンのくだりとか絶対いらないんだよな。
時間がなくて飲食店にあまり寄れなかったのがちょっと心残り。
今回は行かなかった歴史博物館で11月から始まる展示も気になるので、そのうち再訪したい。