虎翼日記(第7週)

五月ふみ
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春の水拭けばかがよう古畳

朝ざくら大きな声を褒められて

凍蝶とならん言葉の檻のなか

諦めて秘めて言葉は凍星に

凍つるよりも速く冬の噴水は

秋晴や活字つややかなる名刺

手短に終わる挨拶うすら寒

全てより信頼が欲し鳥兜

秋灯に誠心誠意という覚悟

葛の花おかえりの声やわらかに

冬を待つ傍聴席の二人かな

冬の日をただうつくしく過ごしけり

冬灯消して永遠の片想い

十二月八日逃げ道のない一方通行

木曜日のよねさん、寅子への期待、信頼、愛に満ちていてふたりの築いてきた関係にぐっときました。

花岡も、優三さんも、寅子も、それぞれがそれぞれの決意のもとに進もうとした一週間でした。

@gogatsu
ごがつ ふみ です。 俳句を作ったり読んだりしています。