こちらの映画、公開時から好評な噂を耳にしていたため観たいなと思った矢先に上映が終了し、観る機会を失って久しくションボリしていた作品である。めでたくアマプラへと舞い降りてきたため嬉々として鑑賞した。
一言感想としては、ものすごくやさしい気持ちになれる映画であった。もう本当この一言に尽きる。やさしい。すべてが。本当にこれ。やさしい。漢字の優しいじゃない。平仮名のやさしい。そのくらい柔らかい雰囲気のやさしさであった。やさしさに包まれたらこんな感じだろうか。
登場人物の二人がま~かわいいこと。良い子たち。ちょっとした憎まれ役はおりましたが、全体として良い人が多い。純粋なやさしさの映画だったせいか、途中まで普通に楽しんでいたはずが秘密の橋を二人で渡る所で目に涙がにじんでしまった。ふと、国を守る、国交を開く、好きな人を守る…その大きな世界のなかで動く小さなやさしい人たち。それに心打たれてしまったのだろうなと。どこまでもやさしく、どこまでも純粋な…純真な映画でした。いや本当やさしさENDですよ。やさしさと幸せエンド。映画館で観たかったなぁ~…。
嫌なことを言われ誰かが悲しい想いをしたら、そばにいる誰かがフォローを入れてくれる。そのせいか小言があってもストレスがなかった。それが素晴らしい。嫌な事を投げっぱなしにしない。やさしい。本当にやさしい映画。出会いも優しい。サーラさんとナランバヤルさんが徐々に惹かれていく様子が柄にもなく好きだな…ナランバヤルさんは存外早々に恋に落ちてたと私は思うがね。
王道であり、国同士という大きなものを背負いながらも、やさしく温かく純真という、正に応援したくなるような話。とても素晴らしい映画だった。