んだけどさ、りゅうと出会うお話なんだけどりゅうはほんとのほんとの最後にしか出てこないんだよねこれ(続編はりゅうとの冒険なのでりゅうは終始出てきますが)。
えっ渋くない? すごく渋いと思うわ、わたしなら(とか言うのもおこがましくて恐縮ですけど)最初にりゅうのイメージを出しちゃうと思う。ふつうそうしない? そうしないと掴めない気がするじゃない、でもこれはまずのらねことのエピソードから入るんだよ、すごい信頼感
あれかな、りゅうはあまりに非日常だけど、のらねこは生活の隣にあるもので、だからそうやって自然に物語の世界に手を引いてくれるという構造なのかな。
でも今思えば児童文学ってわりと地味な出だしが多いかもしれない。そのほうが子どもには読みやすいってことかしら。
あとさそれはそれとして、見返しに地図があって冒険の過程がわかるのすっごくいい、読む前に眺めてわくわくするし、読んだ後にもういちど眺めるのもよい