父と母は2人で創業し、洋服屋さんをやっている。かっこいいセレクトショップ。
小さい頃から「本当にパパもママもお洒落だね〜」と友達の親御さんから言われてた。自慢だった。
大人になってからも、シンプルに洒落てるな〜って両親を見て思う。いわゆる町に「なんであるの?」と感じる洋服セレクトショップじゃなくて、内装はどこよりも洒落てて、置いてある服はお客様に似合う商品を取り揃えていて、とてもハイセンス。
価格帯もかなり高いラインナップで、新規のお客様も来るけど、殆どが既存のお客様が購入してくれている。
その要因は母親のコミュニケーション能力。母の接客はお客様とコーヒーを飲みながら身の上話を話す。よく僕のことをお客さんに話してると聞く。一人っ子だからどっぷりなのだ。
母はいつも慣れない手つきでLINEをしてる。お客様と連絡をしてる。仕事が楽しくてたまらないんだろうな〜と、母の姿から感じた。今でも自分が仕事を好きなルーツはそこにある。尊敬してる。
父は圧倒的なセンスを持ってる。服をMDするセンス、内装をDIYするセンス。その中でも最も尊敬を覚えるのは遊ぶセンスだ。
母がお店に立ってる時間、父はフリー。会計業務や展示会に行く仕事の姿は見たことあるが、正直ほとんど遊んでる。
昔はその凄さが分からず、父親に「だせーな」「働けよ」とか言ってよく喧嘩してた。母が心配して、今飼ってるレッツ(トイプードル)を飼い始めた。
今は父親のことを尊敬している。仕事に対しての考え方も、カイトサーフィンという海遊びへの没頭具合、趣味を通じて出来た友達との深い関係性、すぐに人に話しかけちゃうところ、など。
家では悩み散らかして、周りに思われるキャラじゃないことは大きな声では言えない。「だっせーなー」と思うことは正直まだ最近もあるけど、愛らしい。かわいいメンヘラちゃんみたいだ。
急に家族のことを書いたのは、父親から昨日入ったLINE。
「株式会社を個人に変えようと思います。業績は問題なく推移してるが、法律が変わり、コストが増えてしまうから、個人に変えようと思ってる」
法律のこととかよく分からないけど、とにかく苦渋の決断だったことがテキストで伝わってくる。
自分を育ててくれた会社に変わりはないし、俺にとってかっこいい2人は変わりないし、自分が起業したいと思う源泉は2人のかっこよさだと初めて伝えた。照れくさいが、本当の気持ちを伝えたかった。
来た返信
多店舗化や、テナントに入ることなど、色んな構想があっての今なんだなと知った。
「楽しくやるための手段」まさにそう。楽しくないことで悩む必要はない。老けてしまう。楽しい方向に人生を常に選択していこうと思った。
こんなかっこいい決断をできる両親の息子でよかったなと思った
日比谷線に乗りながら涙を堪えて文章を書いてみました。
あっぶね〜耐えた〜