20260115 秘技・ストレスカット

瓶底
·
公開:2026/1/15

給料日。髪を切りに行った。最後に行ったのは半年前。金が無かったのだ。

ほな安いところで切れやと自分に言うてやりたいのも山々やが、もうずっと同じ美容師さんに任せているのでそうもいかない。他店に行くのが気まずいとかは全く無い。あの、トリマーさんを好きなワンちゃんっておるやん。俺の毛もそう。俺の癖毛は彼女に懐いており、彼女に切られたがっているのだ。なので、変えない。

彼女の腕は確かだ。

俺のショートヘアを好みに、プラス似合うように仕上げてくれる美容師に出会ったのは彼女が初めてで、以来ずっと任せている。技術はもちろん、俺が通うきっかけになったのは、その居心地の良さ。会話がしやすい。しやすいなんてもんじゃない。気付けばお互いずっと爆笑している。

俺がひたすらマシンガントークして帰る時もあれば、今日なんて逆に彼女のトークを一生聞かされていた。

はあ!ほんま!ムカつくねんあの人!と愚痴りながら俺の毛をジョキ!ジョキ!ジョキ!ジョキ!あ、ちゃうで!ストレス発散で切ってるわけじゃないで!ハハ、ほんまやで!ジョキジョキ!!

いや絶対発散しとるやろ。この人、俺の後頭部に思いっきしストレスぶちまけとる。すごいジョキジョキいうてるもん。常日頃から喋りながら髪切れる美容師のマルチタスクって凄いなあといつも思っていたけど、ジョキジョキ、これは更に上をいく技術。喋りながら髪切りながらストレス発散。ジョキジョキ。癖毛と共にストレスもカット。ジョキジョキジョキジョキ。さぞかし気持ちええやろう。聞いている俺ですらスカッとするくらい。ジョキジョキ。こら美容師の特権やで。いや、こんなジョキジョキ美容師あんまおらんか。ジョキ。

なんて思っていたら仕上がっていた。完璧だった。

今回の議論で、二人とも「自分軸を大切にする」という結論に至った。いつの間に!? どうやら俺も相当喋っていたらしい。俺と彼女の二時間なんて、いつもあっという間だ。

最高のヘアスタイルと、帰り道の満足感。だからやめられない。明日からも社会でやっていく理由の一つ。ええ、冒頭で癖毛のせいにしていますが、全然俺の意思でした。帰宅後、軽くなった頭を撫でてみる。うん。やっぱり癖毛も満足そうだ。

@gpgcoh
まあなんやかんやで生きてます