しずかなインターネットのフォントがおかしい

えにし
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少し前にX(Twitter)で流れてきて「いいなあ」と思っていた、しずかなインターネットを始めることにした。ら、なんだかフォントがおかしい。

太めでポップな印象の、交点の白抜きが特徴的なフォント。ロゴや見出しなどワンポイントで使うならともかく、小さめの文字や長文を読ませるには致命的に向いていないフォントだ。

前に覗いた時にはこうではなかった。「突然の仕様変更でもしたんだろうか?だったらこのサービスの運営元とは感性が合わないな……」と思い回れ右をしかけたものの、立ち止まる。いや、やっぱり絶対におかしい。どうやらかなりの漢字にも対応していないようだし、何もかもが明らかにサービスのコンセプトと合っていない。何らかの不具合の可能性がある、と睨んで、もうすこし調べてみることにした。

そうしたらなんと、しずかなインターネット上で解決方法を書いてくださっている方がいた。めちゃくちゃありがたい。

問題の原因はサイト側にあるようなので、ユーザーがとれる対応は応急処置的ではあるけれど、快適な執筆環境を確保するには十分だ。

一昔前の、個人ブログ文化華やかなりし頃のインターネットでは、こういうことはよくあったように思う。パソコンやアプリケーションの操作で詰まったり謎のエラーが起きたりした時、大抵の場合は適切に検索をしさえすれば、似たような経験をした人が備忘録的に解決方法を記したブログ記事にたどり着くことができた。

AIが気を利かせて検索結果からそれらしい答えを拾い上げてくれる現在の環境も個人的には嫌いではないが(それで失われるものは多いだろうけど、それなりに便利なのも事実なので)、古き良きインターネットの名残に触れられたこともまた、少し嬉しかった。

上記記事を執筆された方には御礼の感想レターを送り、運営にはバグ報告を送った。早めに修正されることを祈っている。