お気に入りのビデオゲーム5選

ガンジー
·

ABAさんの以下の記事を読んで、自分も書いてみたくなったので。

https://aba.hatenablog.com/entry/2024/05/03/090333

自分もこれまで無数にゲームをやってきて、その中で5つを選ぶのは難しいので、今回は「当時でしか味わえない体験」という観点から選びたいと思います。

性質上インターネット老人会みたいな話になると思うので、もし知っているゲームが出てきたら昔を懐かしんで読んでいただけたらと思います。

バイオハザード アウトブレイク

4人で協力して遊べるバイオハザード。PS2のネットワークアダプターが必要で、マルチマッチングBBというサービスを経由することでしか遊べなかったため、当時も遊ぶ敷居が高かった。とっくにサービスは終了していて、リメイクも出ていないため、今となっては遊ぶのが難しいゲームです。

アウトブレイクは自分のゲーム観に大きな影響を与えた作品の一つです。その理由は、「引き算」のゲームデザインが素晴らしいこと。

PS2を使ってのオンラインプレイ、当時はたしかADSLが普及し始めた頃くらいで、帯域もそれほど太くないからかボイスチャットが存在するゲームは珍しく、このゲームにも搭載されていませんでした。

それどころか、ゲーム中はテキストチャットすら存在せず、アピールと呼ばれる数種類のボイスコマンドを組み合わせることでしかコミュニケーションを取ることができません。(キャラの名前を呼ぶ+ウェイト!など)

ですが、アウトブレイクはそれを利用して独特の体験を演出しています。意思疎通が難しいからこその認識のズレによって悲劇が生まれたり、逆に想像力を膨らませて意思を汲み取れた時に感動が生まれたり。ゲーム側もそれを理解してデザインされていたように感じます。

要素を盛る事によって生まれる面白さもあれば、減らすことによって生まれる面白さもあると実感させてくれたという意味で、アウトブレイクは私にとって特別なゲームです。

ウルティマオンライン

現在でもサービスが続いている老舗MMO RPG。今でも体験はできるのですが、UOに限らずオンラインゲームは、当時の時代背景や環境でしか体験できない物が存在すると思うのでチョイスしました。(この先もそういう選出が多いと思います)

この作品は自分にとっての青春で、「仮想空間で生活する」という体験において、UO以上のものを味わえたことは今に至るまで無い気がします。

馬を捕まえてブリ銀前に売りに来る人がいたり、木こりによって生計を得たり、自宅にベンダーを置いてお店を構えたり、UO内には経済が存在して、そこに確かな人の営みを感じました。

自分は当時小さなギルドに混ぜてもらって、週末は毎週のように集ってダンジョンに行ったり、トレハンをしたり、偶にPKに襲われて皆で憤慨したり、仮想空間での生活と冒険を楽しんでいました。

あの当時のUOは、人々が想像する「オンラインゲーム」であり「仮想空間」そのものだったなぁと思います。日々忙しく働いているサラリーマンが、週末は異世界で冒険者をしている、みたいな。

インターネットが普及してさほど経過していないあの頃の、オンラインに対する憧れの受け皿として、UOは偉大な作品の一つだと思っています。今でもオンラインゲームにそういった未知へのワクワク感を期待してしまうのは、多分UOのせいだと思います。

バトルフィールド1942

今でも続くバトルフィールドシリーズの第一作。第二次世界大戦がテーマ。

このゲームは、当時としては珍しい64人対戦と、戦車や戦闘機、果ては戦艦や空母などをプレイヤーが操作して戦えるスケールの大きさが特徴で、ウェーク島を舞台とした体験版で火がついて当時から大人気でした。

このゲームもUOに次いでハマったゲームで、特に好きなのは「懐の広さ」でした。

前線で白兵戦をしても良いし、戦車などの兵器を使って貢献しても良い、元々自由度の高いゲームなのですが、32対32の対戦なので、一人の責任が良くも悪くも軽い。なので、そこまで試合に影響を与えないような役割でロールプレイをするのもなんとなく許されているような空気感が当時は存在したように思います。(そのあたりサーバーによるし、勝ちたいプレーヤーも居たとは思いますが)

戦車の後ろに引っ付いてスパナでキコキコし続ける工兵を演じてもいいし、僻地から兵員をAPCで輸送する運転手になっても良い、飛行機にへばり付いて落下傘で裏取りを狙っても良いし、敵チームの乗り物を奪って後はベースでぼ~っとしたりしても良い、広い戦場を舞台に、ゲーム側から与えられたクラスだけではない、様々な役割をプレーヤーが演じて楽しんでいたように思います。

あと当時はオマハビーチなど、均等に分かれると明らかに片方が不利になるマップがあるのですが、プレイヤー同士が空気を読んで人数比率を調整したり、皆が楽しむための配慮みたいな物が共通認識として存在した気がします。

有志のサーバーによってそのあたりの雰囲気が違う(この鯖はガチ志向、この鯖はカジュアルみたいな)のも、最近はあんまり無い気がしますね。

BF1942においては、最近でもコンクエスト(と麻雀!?)を遊んでいる勢力が存在するようなので、今でも↑で書いた内容を楽しめるかも。

リーグ・オブ・レジェンド

世界的に大人気なeSportsゲーム。

今でもサービスは続いていて、とても楽しめる(そしていろいろな意味で熱くなれる)ゲームだと思うのですが、Riotのゲーム全般に言えるのは、「アップデートで環境が変わる」事だと思います。

LoL自体は10数年の歴史がありますが、その中で、どの期間遊んでいたかによって体験の内容が違います。「当時のポッピーは毒饅頭みたいな見た目でスキルも違って~」とか、「昔はワードを無限に買えて大量に置けたのでサポートが完全にワード奴隷で~」とか「シーズン3はカサディンのBAN率が90%くらいあって~」とか、当時を体験した人間同士でしか共有できないエピソードが多々あります。

そして、その話、めっちゃ盛り上がる!「そういえばあの頃はあんなだったね~」みたいな回顧話で無限に話せてしまう。バランスが取れているゲームは素晴らしいのですが、バランスを時には意図的に崩すことによって、プレイヤーに出来事を強く印象付ける事が出来るのかな、とふと思いました。

熱中した楽しい経験だけではありませんが(あえて触れまい)、今でも自分の心に強く刻み込まれているゲームです。

モンスターハンターポータブル 2nd G

このゲームが青春であったプレイヤーも多いであろう言わずとしれた名作。

実は自分は↑で書いたように、青春時代はUOとBF1942をプレイしていたので、P2Gを現役でプレイしてはいませんでした。

でも5年前くらいになんとなく友人とPS Vita TVでP2Gを購入して、PS3のアドホック・パーティーを使ってマルチプレイをしてみたら、めっちゃ楽しい!回りくどい方法でマルチしているからか、集会所でキャラが動いている姿を見るだけでなんか感動!

ゲーム自体の完成度も高く、PS2のモンハンに比べるとカジュアルに、でも最近の作品よりは硬派な、絶妙なバランスになっていると思います。

このゲームで個人的に好きな体験は「週末のマルチプレイに備えてはちみつを集めるぞ!」というような、準備作業を行うことでした。過去作に比べて集めやすくなったとは言え、高難易度クエストを何度もプレイしていると、はちみつが枯渇してしまいます。そのため、時間がある時にはちみつ周回を行っておき、楽しい週末のマルチに備える必要があります。(そうしないと、はちみつください事案が発生する)

確かに現代的ではなくめんどくさい作業かもしれないけど、その準備作業があるからこそ、メインの体験をより特別なものにするのではないか、だからこそ、楽しかった体験として人々の頭に残っているのではないかと私は思います。

最近遊んだ自分でさえここまで楽しいと思えたのだから、当時、友達の家やマクドナルドでP2Gを遊んでいた人たちは、もっともっと楽しかったに違いない、今となっては得られない貴重な体験をしていたのではないかなぁ、と羨ましい気持ちがあります。(中にはモンハン接待で辛い経験をした人もいるかもしれませんが…)

おわりに

記事に触発されてかる~く思い出話を書こうと思っていたら思ったより長くなってしまった。もし少しでも共感してもらえる人が居たら、同じ時代を生きた人間として嬉しいです。(主語がでかい)

また、いま現役で稼働中の作品や、今後の作品で、思い出に残るような出来事を体験できると良いですね!