4月15日

gyouzamochi
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以前からSNSやcall4のクラファンページで見て応援していた、通称「人種差別的な職務質問をやめさせよう!訴訟」の第一回口頭弁論が東京地裁で行われるということで、応援傍聴にでかけた。

裁判の傍聴は初めてだ。そういうことに関心のある知人・友人と誘い合わせて行こうかなと思ったのだが、みなさん都合がつかず、ひとりで行った。これはこれで良い日だ。

霞ヶ関駅で降りる。霞ヶ関はお昼休み中の会社員と公務員しかおらず(※しかいないことはない)、見渡す限りわたしのようなふざけた髪色の人間はいない。なにか適当に昼ごはんを食べようと思って調べたけれど、パッと食べやすそうな駅チカのお店が何もない。日比谷公園に迷い込む。暑い中グルグル歩き、あきらめてタリーズでちっちゃいサンドイッチとカフェラテを買う。タリーズは労働者で満席だったので、屋外に出て、「鶴の噴水」というのがある小さな池に面した石に座って食べることにした。おだんごなど食べている人もいて、のどかな雰囲気だった。

きれいだね

池や草花をなんとなく眺めながら食べていたら、おじさんっぽい人が熱心に池にカメラを向けている。サンドイッチ抱えながら立ち上がって見ると、小さい白い鷺(?)がいた。わたしもしばらく鷺を見物した。そんなふうにしてしばらく過ごし、お天気いいし、きみどりの草がいっぱい生えててかわいいし、カフェラテおいしいし、こういうのもいいですね。と公園の良さを感じていたところ、ちょうど食べ終わったあたりで信じられないぐらいデカい蜘蛛がわたしの座っていた石めがけてドコドコと(本当にこのような動き)走ってきたので逃げた。

東京地裁前へ向かうと、突然髪色とか服装とかがカラフルな集団が現れ、左翼のみなさんのオフ会の様相を呈していて心強くなる。普段からなんらかのアクティビズムにかかわっている方々のつながりも多いのか、みなさんお知り合いどうしが多い。わたしはぽつんと並んで待つ。全く悪い人ではないけどめちゃくちゃよく喋るお爺さん(推定)にめちゃくちゃよく喋りかけられる。原告の方々と弁護団がメディア撮影のために並んで歩いてくる。撮影可能だったのでわたしも写真を撮ったが、とてもかっこよかった。

抽選で落ちて結局傍聴できなかったらへこむな……と緊張していたが、無事当選した。

傍聴。あらためて、原告の方々の勇気、それを支える弁護団や支援者の方々の力強さに頭が下がる思いがする。国も東京都も愛知県もマジで舐めたことをほざいている。特定の人たちにだけ職務質問が繰り返し何度も行われる不均衡と、その背景にある人種差別(警察の教育の過程で刷り込まれていることは明示されている)を問題視して訴えているのに、ある一件の職務質問の日時や状況を細かく特定しないと返答のしようがない、という論を立ててくるのは小狡い。裁判ってそういうものなんだろうけど。

弁論自体は30分程度で終わり、弁護士会の建物で報告会が行われたのでそちらにも参加した。同じ机に並んで座った初対面の若者に、ありえないことにモバイルバッテリーをお借りした。おふたりはcall4の関係者だそうだ。報告会では弁護士の方による説明や、原告の方々によるスピーチ、質疑応答などが行われた。(もちろん個人的な魅力なんてなくても人種差別や国家権力による暴力を受けちゃいけないのは当たり前なんだけど)原告はおふたりとも、それぞれに素敵な方だった。

次回の裁判は7月23日だそうだ。働き出したらなかなか平日には休みを取れないので、次回は行けないかもしれない。でも引き続きオンラインなどで支援していきたいなと思っている。みんなも調べてみてね。

霞ヶ関に行くんだしどっかで隙を見て貼るかな、と思ってパレスチナ関連のステッカーを持って行ったけど、すっかり貼るのを忘れていた。