3月7日

gyouzamochi
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5日、6日と気持ちがふさいでいたので、waveboxを設置してメッセージを募ってみたら、思ったよりもたくさんスタンプやメッセージがもらえて嬉しかった。些末なことに気を取られず、優しい人たちの優しさを信じたい。

頬骨がかなり大きいのだが、最近誤差レベルで顔が痩せたのか、頬骨の影が以前よりはっきりと出てくるようになった。日本だと好まれないけどアメリカとかだったら褒められそうなのにな、と思った後、いや、そもそも頬骨がどうとかいうしょうもないことで優劣が生じること自体、よくないのだ。ルッキズムに呑まれてはならない。と真面目に考える。しかし時にばからしくなる。わたしが真面目に自律しようとしている間に、おまえら(仮想敵。この日記の読者のことではない)はのうのうと一重瞼の人間などを見下してルッキズムを加速させているのだから…… 持っているパーツのうちひとつも現代日本のルッキズム基準で「優れている」とされるものがない人間としては、一度ぐらいルッキズムの土俵の上で「勝つ」経験をしてみたいとも思ってしまう。人の見た目をどうこう言うのは原則的には危険だというのをわかっている人に、同意のもとであえて見た目を褒められてみたい。わたしも褒めたい。正しくないが人に非難される筋合いもない欲望がわたしにはある。きっとあなたにも。

すごいチェコのおたくのフォロワーさんと蔵前に行った。ぎょうざの日記頻出地名、蔵前(嘘で、まだ2回しか登場していません。でもすごく近所というわけでもない特定の地名が2回出てきたらそこそこ「頻」では?)。

ペリカンカフェというところに行く。浅草に「パンのペリカン」というお店があって、食パンとロールパンだけを(!)売っている老舗の人気店なんだけれど、そこのパンを使ってトーストなどのメニューを提供しているというワケ。

なんか最近食い倒れ日記ですみませんね。就職前の悪あがきですよ……。

横を向いたペリカンの顔を抽象化したようなお店のロゴがかわいい。ロゴのペリカンのくちばしと同様、黄色が印象的な内装もかわいい(というかそのことを事前のリサーチで把握していたから、合わせようと思ってひさびさに黄色いニットを着てきた)。ものすごく悩んだが、ハムカツサンドを注文する。パン、ハムカツ、キャベツ、ソースなどが全部すごくシンプルにまっすぐにおいしいので、逆にどう説明したらいいのかわからない。パンがもちっとしているのに歯切れが良くてすごいねと思いました。そのあと、グラニータというシチリアのシャーベット的なの(調べた)を食べる。オレンジ味。思いのほか氷の粒が細かく、もろもろとしていておいしい。

シチリアからの連想もあって、ヨーロッパに行きたいですねという話をする。本当は世界中に行きたい。金と時間が無限にあれば。

カキモリという文具店にも再訪した。試し書きがたくさんできたので、たくさんした。

6つ前のパラグラフで、フォロワーさんを「すごいチェコのおたく」とやや唐突に修飾したことには理由があって、今日のメインの目的がチェコ雑貨のお店・ハーチェク(元チェドック)に行くことだったからだ。そう、以前わたしが別の友人と来て、魔法少女みたいな香水瓶を買っちゃったお店だ。わたしはチェコについて未だに詳しくないが、雑貨を見るのはとても楽しい。虫と同じで、光るものと色のついてるものが好きなので、キラキラした工芸品を見ると満たされる部分が心にある。ガラスのグラス(ふざけてる?)、お皿などもとても良い。それから、イースター関連の絵柄の布がものすごくたくさんあった。うさぎがたまごを抱えていたりするのだ。もぐらのクルテク、これは、いつ見てもしみじみと良い。

前回の来店時は片付け中か何かで行けなかったお店の2階に上がる。階段の手すりがかなり心もとない。絵本を含む古書がたくさんあって、言葉は全く読めないのだが挿し絵などを見てみる。とくによかったのは、ヨゼフ・チャペック(カレル・チャペックの兄弟だそうだ。教えてもらった)という人の絵本、『こいぬとこねこのおかしな話』(という邦題だそうだ。教えてもらった)。通常、絵本とか挿し絵の多い本というのは、言葉がわからなくても挿し絵を見ると多少はストーリーを把握できる。しかし、この本は、どのページの挿し絵を見ても何が起こっているのかぜんぜんわからない。犬と猫が仲良く暮らしていることは伝わるのだが、挿し絵の内容が、「家の中で猫を下敷きにしている犬(vice versa)」「尻に寄生虫のような生き物が入っている犬」など、謎めいている。ただ、どの挿し絵もとてもかわいくて、わたし好みの画風だ。邦訳版を読みたいような、読まずに謎のままとどめておきたいような。

いまヨゼフ・チャペックと検索したら、wikipediaのページにホロコースト犠牲者と出てきて、そうかあ、という気持ちになった。

さまざまな古書に、フォロワーさんは内心興奮していたようだが、外見上はあくまで冷静にとどめており、りっぱだと思った。わたしも興奮を自制することを学びたいもの。

フォロワーさんと別れて家に帰った。母親の誕生日がもうすぐなのにプレゼントを準備していなかったことに急に気づき、己を罵りながらクナイプの入浴剤を詰め合わせたギフトをオンラインで注文した。しかし、ゲスト購入にしてしまったせいで荷物の追跡ができず、いつ届くのか微妙にわからない。早く届いてほしい。

ExcelとPowerpointの勉強をして寝た。