4月28日

gyouzamochi
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フォロワーさんと高円寺に行く日だった。

以前落ち込んでいたわたしにフォロワーさんが親切にも「都合が合えばそのうちお茶しましょう」と声をかけてくださった際、即座に「行きたいです!!!何日が空いてますか!!!」みたいな返信をしたの、今思うと落ち込んでいるわりに勢いが良すぎる。

高円寺は大学に向かう道中にある駅なので何度か降りて古着屋さんを見たことはあったが、いまいちよくわかっていなかった。ところがフォロワーさんが高円寺に詳しい方だったので、おすすめの雑貨屋さんや古着屋さん、ごはんのお店など、いろいろと教えてくださって、楽しかった。それと、高円寺の駅周辺は信じられないぐらいすべての柱、看板、壁がステッカーだらけで、左翼的なステッカーも多く散見され、おもしれ~街すぎた。しかもちょうど行った日に大道芸のお祭りもやってて、すべてがガチャガチャしてて愉快だった。

最初にタイ料理屋さんに行く。おいしかったけど、少し残してしまう。窓際の席でふと外を見たら、大道芸のながーーーいズボンの背高ーーーい人(竹馬を履いているやつ)が特に音楽とかもなくサッサと道路を歩いていって、うしろをハーメルンの音楽隊みたいに子どもたちがゾロゾロついていって、面白かった。無音の音楽隊。

うろうろしながら「未完成」という雑貨屋さんに向かう。通りのあちこちに大道芸の人たちがいて、パフォーマンスがすごいし、異様。雑貨屋さんにはへんなかわいさの品物がいっぱいあって、チープというのかキッチュというのか、かと思えばシルバーのかっこいいアクセサリーもあったりする。タイの雑貨が多かった。スプリングタイプのヘアゴムと、魚の骨の形のプラスチックバレッタ、かわいいかにのクッキーを買った。かにのクッキーはどこかのおじいさんが一人で制作しているらしい。一日持ち歩いて、割れていないか都度都度確認していたら情が湧いた。フォロワーさんが、レジのときに店員さんが「お二人はモデルさんとかですか?」と言っていたと教えてくださったのが、フォロワーさんはともかくわたしはそんなわけなかろうと思いつつ嬉し恥ずかしだったので、書いておく。

わたしが以前からインスタで見て気になっていた「ぽえむ」という喫茶店に行く。若いお客さんが多くて、少し店の外で並んで待った。その間、フォロワーさんにガザから避難しようと資金を集めているごく若い方のメッセージが届いて、しばしそのことでいっぱいいっぱいになった。生々しい感情だからあまりここにつらつら書こうとは思わないが、crucialな瞬間だった。できるだけ素敵な瞬間を楽しんで、自分の過ごしたい人生を過ごすことと、いままさに人生が壊されようとしている人のために何かをすることとを、どう両立したらいいのか、そもそも両立しようと思うのが傲慢に過ぎるのか(傲慢ではあると思う。人は基本的に傲慢)。わたし自身はべつとして、身の周りでこういう葛藤に苦しんでいるのはたいてい既に自分の生活圏内で大なり小なり困っていて、それでも他者のために何かしようとずっと考えているような優しい方々だ。そういう方々だけじゃなくて、もっとお金にも労力にも余裕があって元気な人たちで、ちょっとずつ支援を出し合えたらいいのにとつよく思った。そう思いながらも、せっかく喫茶店に来たわけだから、フルーツサンドを頼んだ。お金の価値を思った。いちごのが2切れ、マンゴーとパインのが2切れ。数年前までマンゴーが苦手だったんだけれど、サンドに入ったマンゴーはふわっと?とろっと?していて、くちどけがよくて、えぐみもなくてすごくおいしかった。フォロワーさんに絵を見せてもらったり、いろいろお話した。

そのあとは古着屋さんを見て歩いた。自分が着こなせるような古着を選び抜くのって難しいけど、見ているだけでもとても楽しい。かわいい服が大量にある。フォロワーさんが手に取る服が全部フォロワーさんに似合いそうなので、毎回「それ似合いそうですね!!!」と言ってしまった。botか。

わたしは既に持っているスパンコールのシースルーのアウターの内側に着る服を求めており、フォロワーさんが一緒に探してくれた。最終的に、ほんとにそれでよかったのか?という感じの、薄い水色で胸に紺色のエビの刺繍があるタオル地のシャツを買った。かわいいけど、例のごとく微妙に買い物に失敗したような気があとからしてきて、ちょっとうねうねした。でもとっても楽しかったから、良し。