4月4日

gyouzamochi
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上野の東京都美術館でやっている「印象派展」に母親と行く予定を立てていたので、出かける準備をしていたところ、ひょんなことから陰惨な親子喧嘩に。キャンセルという選択肢はなかったので、空気最悪のまま上野に向かう。ただ、わたしも母親も出先で気まずく過ごすことがどれだけ金と時間と労力の無駄かわかっているので、上野に到着したあたりから急に快活になるなどする。美術館のオブジェといっしょに自撮りとかも全然する。我(と我が親)ながらすごいと思う。

印象派展は会期終盤なこともあって激混みだったが、良かった。風のにおい、温度、光の鋭さあるいは鈍さ、なんとなくの「感じ」。「こういう空気のとき、あるよね」と思いながらいろいろ見た。作家の個性を前提としつつも、やはり作家が育ってきた、あるいは活動している土地の柄がずいぶん出るものだなあと思った。あと、綿密に色を塗り込めるよりも荒っぽい筆致や大きめの点で色をぽんぽん置いているような絵のほうが好きなので(現代的なデジタルイラストでも同じ)、そういう意味でも良かった。

展覧会のグッズなどは普段買わないが、モネの「睡蓮」をプリントした小さな四角い缶に入っているサブレが売られていて、缶をアクセサリー入れにしたかったので買った。缶の中身は妹へのお土産ということにした。

美術館のそばの上野公園に喫茶去という甘味処があって、隣にある韻松亭という日本料理屋の派生(??)らしい。営業時間が2時間という驚きの短さで、名前を書いて呼ばれるまで待つ形式なのだが、お店が小さいうえ、甘味なんかみんなちんたらちんたら食べるに決まっているから1時間ぐらい待つことになった。親の疲労が露わになり、こちらもヒリヒリした。お花見客が山ほどいる桜エリアを歩いて回ったりもした。学生と思しき集団が大声で騒ぎながら酒の缶を振り回し、隣の年配の人たちに酒がかかっていて、心底軽蔑した。「酒で暴れるバカな学生」というステロタイプ的な存在、実際に見たことは4年間の大学生活でも無かったので、ここにきて出会うのか……と思った。

長くお待たせしたから、と、眺めのよい席に案内していただいた。「クリームあんみつ」を食べる。鏡餅みたいに乗っかっている抹茶と豆乳のアイスも良かったが、下層の生麩と寒天がとくにおいしかった。生麩は、抹茶?なのか緑色のと、白いのと、ごま入りのとがあった。寒天は、かためのものとやわらかめのものが混在していて飽きが来なかった。

あんみつ

帰り道の印象派っぽい空

帰宅後、急に最悪の気分になって寝られなくなり、インスタのストーリーズに英語でキレ文章を書き、絡み全然ない海外のフォロワーさんからすごい親切なDMが来たりした。